アップルは今年秋に次期フラッグシップiPhone 13(仮)を発表すると予想されていますが、9月に複数回の製品イベントを開催するとの噂話が伝えられています。
台湾サプライチェーン情報に詳しいDigiTimesの有料記事は、アップルは「9月に一連の製品発表会を開催する」としつつ、そのうち1つのイベントの目玉が第9世代のiPad廉価モデルだと報じています。
記事執筆時点では、アップルはおそらく9月にiPhone 13やApple Watch Series 7(仮)、第3世代AirPods、次期iPad miniや新たな廉価iPad、そしてデザインを刷新した14インチと16インチのMacBook Prosといった複数の新製品を発表するとの観測が有力となっています。
数年前ならば、アップルの製品発表イベントは必ず対面式であり、関係者やマスメディアを招く都合や費用がかさむため、同じ月に2回も開催することはあり得ませんでした。しかし2020年はじめに新型コロナウイルスが感染拡大した後、その秋以降のイベントはすべてオンライン形式となっており、短期間に続けて行うことも困難ではなくなっているとも推測されます。
2020年秋を振り返れば、まず9月15日にApple Watch Series 6、Apple Watch Series SE、第8世代iPadおよび第4世代iPadの発表イベントが開催。その後、1ヶ月も経たない10月13日にiPhone 12シリーズとHomePod miniをお披露目する2回目のイベントが行われ、さらに11月10日にはAppleシリコンMacに特化したイベントが執り行われています。
そうした前例から見ても、DigiTimesの「アップルが1ヶ月に複数のイベントを開催する」シナリオは不可能とは言い切れません。が、立て続けに間を置かず大量の製品を発表すれば1つ1つの印象が薄まってしまう恐れもあるはず。米MacRumorsは、複数のイベントを様々な月に分散して開催することで、全ての新製品を徹底的に、かつ十分に強調できるというメリットを指摘しています。
しかし一方で、9月といえば(アップルにとって主要市場である)米国では学校の新学期であり、アップルの「新学期を始めよう」(Back to School)キャンペーンも毎年恒例となっています。もしかするとiPhone発表会とは別に、学生向けと噂のある第9世代iPadやリモート授業にも使いやすい新型MacBook Proなどを売り込む教育市場向けイベントが設けられるのかもしれません。
さらにDigiTimes報道は、新型14インチと16インチのMacBook Proが9月に発売されるとも報じています。これは最近の別媒体や有名アナリストの予測とも一致しており、ますます可能性が高まったかっこうです。