中国では2年前にサービスが開始されて以降、急速に5G通信対応スマートフォンの普及が進んでいます。2021年1月から7月までに中国で出荷された携帯電話のうち、70%以上が5G通信対応のスマートフォンであったとのことです。
1億5,100万台が出荷された5G通信対応スマートフォン
中国情報通信技術研究院の市場データによると、2021年1月から7月に中国で出荷された携帯電話の総数は2億300万台で、前年同期比で15.6%の増加でした。
このうち5G通信対応スマートフォンは1億5,100万台であり、全体の74.3%を占めています。
全体に占める5G通信対応スマートフォンの割合は増加し続けており、2021年7月には80%に達しました。
Juniper Researchによると2025年までに世界のスマートフォン売上の50%以上を5G通信対応のものが占めるとされています。
台数と売上という異なるデータなので単純比較はできませんが、一般に5G通信対応スマートフォンの価格が非対応のものよりも高いことを考えると、中国での5G通信対応スマートフォンの普及は世界に先駆けているといえそうです。
中国では中国ブランドの携帯電話が人気
ブランド別では、2021年7月に出荷された2,867万6,000台の携帯電話うち、中国の携帯電話ブランドが90.3%を占めました。
2021年1月~7月の累計でも89.4%を占めています。
中国ブランド以外の携帯電話のなかには世界市場で人気のAppleやSamsungが含まれていますが、データ上は中国ブランドに後れを取っているようです。