米カリフォルニア州北サンノゼのAppleが所有する敷地内のホームレス野営地へのアウトリーチ活動のため、Appleが数百万ドル(数億円)を出資することが明らかになりました。
2019年に2,740億円の出資を約束
Appleが所有するコンポーネント通りの敷地内では、50〜60人の人々がテントおよびキャンピングカー暮らしを始めて数カ月が経過しており、安全衛生上の問題が発生しています。
サンノゼでホームレス支援を行うHomeFirstは、居住者との会合を開始し、ニーズの評価とAppleが出資したサービスの提供を行っている、と発表しました。Appleはホームレス野営地の人々の居住支援に数百万ドルを費やすといわれていますが、具体的な数字は公表されていません。
Appleは2019年、いくつかのベイエリアのアフォーダブル住宅(適正価格の住宅)プロジェクトを含める、住宅支援とサポートに25億ドル(約2,740億円)を出資すると約束しています。
「Appleは以前から、カリフォルニア州全体の住宅危機への対策に力を入れており、パートナーと協力してリスクの高いコミュニティを支援し、手頃な価格のユニットを新たに提供しています」と、Appleは声明の中でコメントしています。
「サンノゼでは、数カ月前から地元のパートナーと緊密に連携し、コンポーネント通りから移行する家族のための代替住宅や支援策を検討しています」
Appleは率先して住居が不安定な人々を支援
HomeFirstのアンドレア・ウルトン最高経営責任者(CEO)によれば、パンデミックの間、ソーシャルワーカーがコミュニティを訪問して支援を行っており、今回のAppleの資金援助は、追加のカウンセリング、長期的な引っ越しや住居の支援を行うためのものであるとのことです。
「Appleは率先して支援を行ってくれています」と、ウルトン氏はコメントしています。「ただ人を追い出すだけでもよかったのに、そうはしませんでした」
ベリエリアでは、手頃な価格のアパートが極端に不足していますが、HomeFirstは今年に入ってから約700人の住居が不安定な人々に住宅を提供することに成功しています。