ライフハッカー[日本版]2019年12月8日掲載の記事より転載
使わないアプリをスマホから定期的にアンインストールすること(そして、不要なアプリの権限を無効にすること)は、ストレージスペースの確保につながるだけではありません。
個人情報の保護にも役立ちます。
Androidスマホからデータが漏洩?
そのいい例が、先日起きたデータ漏洩事件です。この事件では、複数のAndroid用サードパーティアプリが原因で、大勢のFacebookとTwitterのユーザーが影響を受けました。
Twitterは2019年11月25日づけのブログ投稿の中で、この事件の詳細を明らかにしています。
悪意のあるソフトウェアを含んだ複数のサードパーティアプリが、Androidデバイスの脆弱性を突くことで、TwitterとFacebookのアカウント情報の一部にアクセスできる状態になっていたようです。
Twitterによれば、今回の事件はアカウントの乗っ取りを狙ったものではないものの、これらのアプリがユーザーネームやメアドだけでなく、名前や性別などの個人情報にアクセスできる状態だったことは間違いないそうです。
これらの不正アプリはGoogleとAppleにすでに報告されました。現時点では、被害を受けたiOSユーザーは見つかっていません。個人情報を盗まれた疑いのあるAndroidユーザーには、Twitterから通知が届くことになっています。
データ漏洩につながるアプリを見直す方法
今回、運よく被害にあわなかった人にとっても、このデータ漏洩事件は、デバイスにインストールしてからしばらくチェックしていなかったアプリを見直すちょうどいいきっかけです。
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・使っていないアプリや、見覚えのないアプリがあれば削除しましょう。
・スマホインストールしたアプリにどんな権限を与えているのかも合わせて確認しましょう。「設定」メニューに行って「権限」を探し、オプションをタップして、アプリの権限のメニューを開きます。
・不要と思われる権限や、不快に思う権限をオフにします(お使いのデバイスやAndroidのバージョンによっては、若干の違いがあるかもしれません)。ただしアプリの中には、特定の権限が無効になると、使えなくなるものもあります。ご注意ください。
・デバイスにダウンロードするアプリやインストールするアプリは、よく考えてから決めましょう。もし興味を引かれても、あやしいサードパーティアプリはインストールしないようにしましょう。
・Google Play StoreやAmazon Store、APK Mirrorなど、必ず正規のアプリストアからダウンロードするようにしましょう。
・きちんと下調べして、インストールするアプリを吟味しましょう。
・レビューを読み、インストールの前に権限を確認し、不正行為の報告がないか、フォーラムやサポートページを確認しましょう。オフィシャルストアで扱われている、一見すると大丈夫そうなアプリが、マルウェアであるおそれもあります。今回の事件でTwitterとFacebookからユーザー情報を盗んだ一連のアプリもそうでした。