台湾メディアDigiTimesが、新しい5Gミリ波対応iPhone用のアンテナ・イン・パッケージ(AiP)基板は、5社が供給すると報じました。iPhone13シリーズ(iPhone12sとの噂もあり)では、日本での販売モデルも5Gミリ波対応になるとみられています。
日本での販売モデルも5Gミリ波対応になるとの噂
業界関係者によれば、年内発売予定のiPhone13シリーズの5Gミリ波用AiP基板の新たなサプライヤーとしてオーストリアのAT&Sが加わり合計5社体制になるようです。
同社はこれまで、Apple製品向けにサブストレートプリント配線板(SLP:substrate-like PCB)やシステム・イン・パッケージ(SiP)を供給してきました。
iPhone13シリーズ用のAiP基板は、新たに加わったAT&SとSemco、LG Innotek、Kinsus Interconnect Technology、Unimicron Technologyの5社になり、各社が2割づつ担当するようです。
同モデルでは5Gミリ波対応モデルの販売国を拡大し日本もその対象になると、アナリストのミンチー・クオ氏が予想しています。
iPhone12シリーズは米国モデルのみが5Gミリ波に対応、技適マークは取得していないことが確認されていました。
日本企業もサプライチェーン参入に向けて活動中
なお、AiP基板の素材を供給する三菱ガス化学はiPhone13シリーズにおいても主要なサプライヤーとなる見通しです。
iPhone13シリーズは1台あたり4つのAiPを搭載することから、需要が大幅に増えると業界関係者が述べています。
また、銅張積層板(CCL:Copper Clad Laminate)の分野では、台湾Elite Material、日立化成、パナソニックが受注を獲得すべく活動しているとDigiTimesは伝えています。