充電器が違うと、Androidデバイスの充電速度も変わります。充電器に不具合があれば、仕様通りの速度で充電できていない可能性もあります。
Androidデバイスの充電がうまくいかなかった経験がある人や、充電速度を測定したいという人は、以下をお読みください。Androidデバイスが、適切に充電されるための方法をお教えしましょう。
充電を最適化するアプリ
Androidには、デバイスがうまく充電できているかどうかをチェックする機能が備わっていません。
ですから、サードパーティのアプリに頼る必要があります。Android 11では、バッテリーのパフォーマンスを管理する簡単な機能が使えるようになっていて、「設定」の「バッテリーとデバイスケア」から確認できます。
Google Playストアには、充電状態をモニタリングするアプリがたくさん出ています。そのなかでもっともよく使われているのが、『Ampere』と『AccuBattery』です。
いろいろな充電アプリをテストしてみましたが、この2つは群を抜いていると言えます。どちらのアプリも、Android 5(Lollipop)以上に対応しています。
ここでは、Ampereを使って、micro-USBとUSB-CでAndroidスマートフォンの充電をテストしてみます。
ダウンロード:Ampere(無料、有料版もあり)
ダウンロード:AccuBattery(無料、有料版もあり)
充電速度のテスト
やることは、充電器を用意して差し込むだけ。安全に使える充電器を、壁コンセントやパソコン、モバイルバッテリーなどに接続してください。
充電器のあらゆる性能をもっとも正確に測るには、純正のUSB電源アダプターにつなぎ、アダプターを手近なコンセントに差し込みます。
パソコンにつなげると違う結果が出ますが、それについては、のちほど説明します。
Ampereは、充電器とバッテリーの状態を詳細に表示し、現在どれくらいのパワーで充電しているかを計測するので、充電速度をチェックすることができます。
上の画像を見れば、どんな情報が表示されるのかわかるでしょう。スマートフォンの測定には10秒ほどかかります。左側が測定中の画面です。
Proバージョンを購入すれば、画面下に広告を表示しないようにできますが、かなり控えめな広告なので、1.18ドルを払って消すほどのこともないでしょう。
Proバージョンでは、ステータスバーに充電レベルを示すアイコンも表示されます。
テキストの色は、充電していないときはオレンジ、充電しているときは緑です。充電していないときは、現在スマートフォンがどれくらいバッテリーを使っているかが表示されます。
暗い画面は、明るい画面よりもバッテリーを消耗しません(下をご覧ください)。画面を明るくすると、バッテリーをたくさん使います。ほかにも、バックグラウンドでのアプリ更新、Wi-Fi、電波の強さなども影響します。
アプリ自体はとてもシンプルで、見やすいデザインです。
アプリで表示される、バッテリーマークの円形のアイコンをタップすると、Androidの「バッテリーとデバイスケア」が開き、詳細なバッテリーデータが表示されます。
アンペア数がマイナスで表示されるときは、バッテリーを使っているということで、プラスで表示されるときは充電しているということです。
スマートフォンの作業量が多く(バックグラウンドのタスクが多い、開いているアプリが多いなど)、いつもよりバッテリーを消費していると、テストしたときに低い値が出るかもしれませんが、これは充電器のせいではありません。
例えば、画像のように、370mAhを消費しながら1,050mAhで充電しているなら、実際には、1,050mAhー370mAh=680mAhで充電していることになります。
どれくらいの充電速度が見込めるか
充電器はそれぞれ違っても、壁コンセントに差し込む場合の充電速度は、電源アダプターのラベルを見ればわかります。
USB電源アダプターのどこかに、アダプターの仕様が、ラベルまたは小さな文字で表示されているでしょう。製造時の仕様が詳細に示されているのです。
「出力」の値を確認してください。今回の場合は1,000mAhです。ですから、1,000mAhから、スマートフォンが消費している分を差し引いた充電速度が期待できます。
このテストには、Samsung Galaxy A51と、Samsung純正高速充電アダプター、そしてUSB-Cケーブルを使用しました。あなたの充電器とスマートフォンは、私たちが今回使ったものとは違うと思います。
でも心配はいりません。このアプリを使って、アダプターの仕様から得られるはずの値が出ていないことがわかったら、以下の対策を行ってみてください。
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充電速度を改善するには
期待する充電速度が得られないときは、充電速度を上げる方法があります。
例えば、充電中はスマートフォンを機内モードにし、画面をオフにしておけば、充電速度がかなり速くなります。そこまでしなくても、バッテリーをできるだけ長くもたせる方法はほかにもあります。
あなたのデバイスがサポートしているなら、高速充電アダプターに変えてみるのも手です。高速充電アダプターなら、充電速度を大幅に改善してくれるでしょう。
誤解されがちですが、パソコンにつなぐのと、壁コンセントにつなぐのは同じではありません。大きな違いがあります。パソコンは、壁コンセントと同レベルのアンペアは出力できませんから、充電速度は落ちるのです。
また、サードパーティの充電ケーブルとアダプターではなく、メーカーがAndroidデバイスに同梱しているものを使うことも、強くおすすめします。Androidデバイスには、それぞれ、搭載されたバッテリーともっとも相性の良い充電用アクセサリーが同梱されています。純正の充電用アクセサリーを使えば、デバイスのバッテリー寿命が延び、バッテリーの放電速度が改善されます。
ワイヤレス充電は便利かもしれませんが、充電速度はケーブルを使うより遅くなります。パソコンから充電するより遅いかもしれません。
また、最適な充電のためには、熱がこもらないようにすることも大切です。熱はバッテリーの大敵です。バッテリーを長持ちさせるには、熱くならないように注意しましょう。涼しい場所で、ケースをはずして充電すれば、バッテリーの状態が改善されるだけでなく、充電速度も速くなります。
あなたのAndroidデバイスは、適切に充電されているか
AccuBatteryやAmpereなどサードパーティのアプリを使えば、Androidデバイスの充電状態をテストできます。
こうしたアプリは、バッテリーや充電に関する数値を表示してくれるので、スマートフォンが正しく充電されているかどうか分析することができるのです。