充電残り一桁%になってから慌てて充電。あああぁ、今すぐに、電池よ甦れ!
…という気持ちで、スマホに充電ケーブルを挿して電池が蓄えられる様子をただただ眺めていたこと、全人類が経験したことあるんじゃないでしょうか。なので全人類は、Xiami(シャオミ)の新しい高速充電技術に興味あるはずですよね。
XiaomiのHyperChargeという新しい高速充電技術が、有線とワイヤレス充電の両方で世界記録を更新したそうです。XiaomiがTwitterに投稿した動画を見てみてください。
この動画では、カスタマイズした4,000mAhのバッテリーを搭載する「Xiami Mi 11 Pro」を、Xiaomiの200W有線充電器でわずか8分間でフル充電している様子を紹介しています。44秒で10%まで充電、3分で50%まで充電できていますよ。すごい。
さらに上記と同じ「Xiami Mi 11 Pro」を、120Wの充電器でワイヤレス充電。1分で10%、7分で50%充電、そしてたった15分間でフル充電できています。
この動画が嘘も誇張もないのであれば、Xiaomiの新しい有線充電の速度は、競合のOPPOの「フラッシュチャージ」技術に勝利したことになります。OPPOは昨年、この技術を搭載した125Wの有線充電器を発売し、モバイル業界における「最新のブレイクスルー」と評されていました。XDA Developersによれば、XiaomiとOPPOはここ数年、スマートフォンの充電スピード競争で互いにしのぎを削ってきましたが、Xiaomiが再び、しかも大差をつけてリードした模様。
でも期待しすぎないでください。
XDA Developersによると、このHyperCharge技術が消費者の手元に届くのはまだまだ先のようです(ちなみに、Xiaomiは米国では販売していませんが、日本では販売しています)。また自社の充電技術をいち早く見せびらかしたかったのかもしれませんが、Xiaomiは実際のスマホで使える最速の充電器を常に提供できているわけではありません。
さらに、この類の超高速充電技術は充電器やケーブルを介して特定のスマートフォンメーカーに独占されるのが常で、しばらくメインストリームになるわけではないんですよね。つまり、iPhoneがこんなに速く高速充電できる日はすぐには来ないのです、たぶん。