発表以来ずっと気になっていた、超軽量LIFEBOOKを衝動買いしてしまった
モバイルPCの商品戦略や企画に関わっていた30年近く昔から、常にもっとも興味のあったのはCPUのパフォーマンスでもなく、ストレージの大きさでもなく、常に1番は携帯時の重量、そして2番目がキーボード、3番目がCPUやストレージなどのハードウェアだった。
そんな“重量偏執狂”的な筆者なので、ほぼ同時期に発売されたが、商品型番をまったく覚えられない富士通「LIFEBOOK UH-X/E3」(以降、LIFEBOOKムサシ)を横目で眺めながら、昨年末にThinkPad X1 NanoのLTE対応モデル(実測重量932g)を速攻衝動買いした。
それまで使っていたThinkPad X390に比べると、大幅に軽くなったThinkPad X1 Nanoではあるが、それよりまだ300gも軽いLIFEBOOKムサシがやっぱり脳裏から離れない日々を過ごしていた。
実は筆者の“衝動買い”を構成する大事なポリシーがある。過去の経験から極めて大事にしている身勝手な格言は、“どっちを買うか迷ったら両方とも買え!”というものだ。
自己説得が終了すれば後はもうただ買うだけなので、ゴールデンウィーク明けに近くの実店舗やネットをくまなく探してみた。しかし人気のLIFEBOOKムサシはどこもことごとく売り切れ、次回の入荷は6月以降だと言われた。
ないとなるとますます欲しくなる悪い質ゆえ、懲りずにしつこくネットを探していたところ、家から近い文京区の某店に即納新品があるとの情報をゲット。家からタクシーを飛ばして最後の1台をPayPay払いで入手した。
極めてスペシャルなモデルとして注目されているのに、ちょっと残念な茶箱
早速、本体重量を計測
けっこうダサい茶箱に入ったLIFEBOOKムサシを開梱して、何より先にまずは重さを測ってみた。13.3型ワイド液晶搭載ノートPCとして世界最軽量(2021年1月1日現在、富士通調べ)を誇るLIFEBOOKムサシだが、うれしいことに筆者が購入した構成はカタログスペックより7gも軽い627gだった。これは筆者のメイン機のThinkPad X1 Nano(実測932g)より、なんと305gも軽量だった。
筆者のメイン機であるThinkPad X1 Nano(LTE)もスペックより軽い932g
残念ながらACアダプターはコストか企画途中で面倒になったのか、レガシーな形状と250gを超える重量だった。当初より純正ACアダプターには期待せず自宅据置用とし、持ち出し時には100g前後のUSB PD ACアダプターを使う予定だったので想定内だ。