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Steamの開発元がNintendo SwitchのようなポータブルPC「SteamPal」を開発中との情報

PCゲーム販売プラットフォーム「Steam」を運営するValveが、Nintendo Switchのように持ち運んで外出先でゲームができるPCを開発中と、IT系ニュースサイトのArs Technicaが報じました。「SteamPal」という仮称で呼ばれているこのハードウェアは、早ければ2021年末にも登場すると見られています。

2021年5月25日に、Steamのセールス情報などを蓄積するデータベースサイト・SteamDBの運営者であるPavel Djundik氏が、Steamのサービスから抽出したコードの中に「Neptune」と「SteamPal」という言葉を見つけました。Ars Technicaによると、このSteamPalとは、コントローラーとタッチスクリーンを搭載したオールインワンのゲーミングPCのことを指しており、Neptuneもそれに関連しているものだとのこと。ただし、SteamPalというのは単なる仮称で、正式名称は記事作成時点では不明とされています。

SteamPalは、見た目や機能がNintendo Switchに非常に似ているものの、Joy-Conのようにコントローラーを取り外せるようにはなっていないとのこと。また、ゲームコントローラーとして標準的なボタンやトリガー、ジョイスティック、親指で使用可能なタッチパッド、タッチセンサー付きのスクリーンなどを備えるため、Nintendo Switchよりかなり幅が大きい形状になるとArs Technicaは指摘しました。こうした点から、SteamPalの全体像はDellのゲーミングPCブランドであるALIENWAREが2020年に発表した「Concept UFO」のようになる可能性があります。

ALIENWAREが発表したポータブルなゲーミングPCのコンセプトモデルについてまとめた記事は、以下から読むことができます。

Nintendo Switchのように携帯ゲーム機にも据え置き型ゲーム機にもなるWindows 10搭載ゲーミングPC「Concept UFO」がALIENWAREから登場 - GIGAZINE

SteamPalの画面サイズや駆動時間、ストレージ容量といった詳細な仕様は不明ですが、NVIDIAではなくIntelかAMDのチップを搭載し、OSにはLinuxが採用される見込みです。また、USB Type-Cポートを介してより大きなモニターに映像を出力する「ドッキング」も可能とされています。

Valveのゲイブ・ニューウェル氏は、2021年5月にニュージーランドのサンクタマリア大学で開催された講演会で学生からゲーム機の開発構想について尋ねられた際に、「今年の終わりまでに、そのことについてもっといいアイデアに出会えると思います。そして、それはあなたが予想していないものになるでしょう。その時になったら、あなたは『ああ、これが彼の言っていたやつか』と言うはずです」と発言していることから、SteamPalは2021年末までに発表されると見られています。

Ars TechnicaはSteamPalについて「まだプロトタイプの段階であり、その機能は、SteamVRやSteam Controllerのような他のValve製品の先行情報がそうだったように、今後変更される可能性があります。つまり、SteamPalには十字キーが搭載されるはずだということ以外は確実なことは言えません」と述べました。Ars Technicaは、Valveにコメントを求めましたが、記事作成時点のところ回答は得られていないとのことです。



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