ウェブブラウザ開発企業のOperaが、ゲーマー向けに特別設計された世界初のモバイルブラウザとして「Opera GX Mobile」をリリースしたことを発表しました。2019年にデスクトップ向けとしてリリースされた「Opera GX」が前年比190%という成長を見せたことに基づいたものだとのことです。
Opera GX Mobileは、標準のナビゲーションと「Fast Action Button(FAB)」と呼ばれるカスタムナビゲーションを選択可能。FABは、上段のタブ列と、検索やタブの開閉ができる下段のメニュー列に分かれていて、常に親指でタップが可能となっていて、ボタン内の要素を操作するときには振動や触覚フィードバックがあります。
また、検索バーとスピードダイヤルの下に「GX Corner」と呼ばれる独自機能があり、最新のゲームに関する情報が提供されます。わざわざ個別のニュースを見に行かなくても、ブラウザがキュレーターとなり、関連性の高い日々のニュースを届けてくれるというわけです。
さらに、「これまでのブラウザのデザインは必ずしもゲーマーの好みと一致しなかった」とのことで、デザインをゲーマー向けの「GX Classic」「Ultra Violet」「Purple Haze」「White Wolf」の4種類から選択可能になっています。
2019年にリリース済みのデスクトップ向けブラウザ「Opera GX」と同期する「Flow」機能も搭載されています。単なるタブや設定のシェア機能ではなく、「暗号化されたチャットのような空間」だとのことで、最大で10MBのファイルを共有することもできます。
このほか、広告ブロッカーやCookieダイアログブロッカーがデフォルトで搭載されていて、暗号資産(仮想通貨)の採掘からもブロックしてくれます。
Opera GXのプロダクトデザイナーであるMaciej Kocemba氏は「Opera GXの発表以来、ユーザーのみなさんからモバイル版を求める声が絶えませんでした。こんにち、新たなブラウザのベータ版を共有できることをうれしく思います」とコメントしました。
なお、App StoreやGoogle Playでの配信は数週間以内に開始となる見込みで、早く使いたいという人向けにベータ版が公開されています。iOS版はテスト用ツールのTest Flightが必要、Android版はAPKファイルを直接配布する形となっているので、よくわからないという人はアプリストアでの配信開始を待ってください。