iOS 14.5がリリースされ、iPhoneに新機能がいくつか追加されました。「翻訳」アプリの音声再生速度が変えられるようになったのもそのひとつ。翻訳した文章を再生する際の読み上げ速度を、1.25倍、1倍、0.75倍、0.5倍の4段階から選択できるようになりました。この機能を使えば、早口で聞き取れなかった外国語が聞き取れるようになるかもしれません。
読み上げ速度を変更する
これまでの標準「翻訳」アプリには読み上げスピードを変更する機能がなく、知らない単語の発音を調べようと思っても、発音がネイティブすぎて聞き取れないことがありました。しかし、読み上げ速度を0.75倍や0.5倍に設定しておけば、その言語に慣れていない場合でも発音が聞き取りやすくなります。速度を変更するには、まず「翻訳」アプリを開いて翻訳したい文章を入力。続いて表示された再生ボタンを長押しして、速度を選ぶだけ。
▲言語を選択し、翻訳したい文章や単語を入力(左)。再生ボタンを長押しすると、読み上げスピードの選択肢が表示されます(右)
反対に、読み上げスピードを1.25倍などの速いものにして、リスニング能力を鍛えるといった活用方法もあります。手軽に外国語学習をしたいと考えている人は使ってみてはいかがでしょうか。
読み上げ速度は「よく使う項目」にも反映
「翻訳」アプリには、頻繁に使う対訳を保存できる「よく使う項目」という機能があります。変更した読み上げ速度は、対訳を「よく使う項目」に保存した際に合わせて記録されるため、わざわざ速度を変更する必要はありません。この機能を活用すれば、言えるようになりたいワンフレーズを「よく使う項目」に登録し、上手に発音できるようになるまで保存しておくといった使い方が可能です。
読み上げ速度を変更した状態で「よく使う項目」に登録するには、まず保存したい文章を入力します。続いて、再生ボタンを長押しして速度を選択。画面左側の星のアイコンをタップすると、保存完了です。
▲保存したい対訳を入力し、再生ボタンを長押し。速度を選択します(左)。「☆」をタップして保存(右)
「よく使う項目」を開き、保存した対訳を確認すると、保存時に設定した速度がそのまま記録されていることがわかります。また、訳文を画面に大きく表示して相手の注意を引く「アテンションモード」画面でも、読み上げ速度の変更が可能です。