Appleは現地時間5月10日に、Facebookで広告を担当していた経歴を持つ人物を採用したと報じられましたが、同氏は5月12日の時点ですでに解雇されていたことが判明しました。これまでの差別的な言動が理由とされています。
Appleで広告を担当する予定だったが…
米メディア9to5Macによると、Appleは4月、Facebookにおいて2011年から2013年にかけて広告プラットフォームのプロダクト・マネージャーを担当、その後独立して起業家となり、ベストセラーとなった”Chaos Monkeys”(2016)を執筆したアントニオ・ガルシア・マルティネス氏を採用しました。
マルティネス氏はApp StoreおよびApple Newsの広告チームを率いる予定でした。
差別的な発言をしていたマルティネス氏
しかしマルティネス氏が過去にブログや前述の著作において、女性に対する差別的な発言をしていたことが判明。Appleの複数の従業員から、マルティネス氏の採用に反対する嘆願書が提出されていました。
たとえば”Chaos Monkeys”において同氏は、ベイエリアの大半の女性は「情に流されやすく意思が弱い」、ブログにおいては「(女性は)自分が押されていると思うと男性と目を合わせない」など、女性を下に見る記述や発言を繰り返していたと指摘されています。
9to5MacがAppleに問い合わせたところ、マルティネス氏はすでにAppleを退社している事実が確認できたとのことです。