ソニーの最新スマートフォン「Xperia 1 III」は、可変式望遠レンズを搭載するなどカメラ性能を大きく強化していますが、その一方でゲーミングにも注力。ゲームプレイ時に嬉しい、マニアックなゲーム支援機能を搭載しています。
その1つが「L-γレイザー(Low Gamma raiser)」機能です。これは、ゲーム用に作られた画面のγ(ガンマ値)チューニングで、暗いシーンを意図的に明るく表示し、離れている敵や障害物の視認性を高めることができます。
続いてユニークなのが、ゲームに特化した「オーディオイコライザー」です。これは、帯域ごとの音量調節を可能とする機能で、敵の足音や銃声などといった特定の音を強調することで、FPSゲームなどで勝つために必要となる特定の音を際立たせることができます。
また、ボイスチャットを快適化する機能も搭載します。ヘッドセットの形状に合わせて、複数のマイクチューニングをプリセットしており、音声をクリアにできるといいます。
ディスプレイ性能も先代「Xperia 1 II」から強化しました。リフレッシュレートは120Hzとなり、さらにフレーム毎に黒画面を挿入することで、毎秒240回書き換えを実現。動きの激しいゲームで問題となる残像を大きく低減しています。
リフレッシュレートの向上にあわせて、ゲーム録画も進化。ゲーム画面を120fpsで録画する「ハイフレームレート録画」に対応しています。ボタンを押した30秒前から録画する「RTレコード」機能も搭載し、決定的な瞬間も録画できます。
また、ディスプレイのアスペクト比が21:9と長辺が長く、かつ6.5インチ大画面のため、一般的なアスペクト比に比べ、ゲームで表示される領域が広いとアピールします。
基本性能もAndroidでトップクラスです。クアルコムの最新かつ最上位の「Snapdragon 888」プロセッサや12GBのRAMを搭載。GPUドライバのGoogle Playストアでの更新を可能とする「Snapdragon Elite Gaming」にも対応します。
充電しながらのゲームプレイにも配慮。充電時にはゲーム時に使用する電力のみバッテリーを介さず給電するため、充電による熱発生を抑制します。
さらに、ミリ波とsub6の5G通信にも対応。5Gエリア内であれば、出先でもWi-Fi不要で高速通信を楽しめます。
このように、「Xperia 1 III」はハードウェアやハードウェアの設定自体をプレイヤーに有利な条件にすることが可能。ソニーはこれらゲーム支援機能について「勝つためのゲーム体験」と説明しています。「Xperia 1 III」は日本ではNTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの3社から6月に発売されます。