台湾DigiTimesが、iPhone13 Proシリーズ(iPhone12s Proとの噂もあり)には消費電力を低減したリフレッシュレート120Hzの、ProMotionディスプレイが搭載されると報じました。
ProMotionディスプレイ生産用にラインを転換中
DigiTimesが現地時間2021年4月9日の有料配信記事にて、Samsung DisplayとLG Displayが、iPhone13 Proシリーズに搭載される低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)有機EL(OLED)ディスプレイパネルの生産に向け、ラインの一部を転換していると伝えました。
両社は多結晶低音ポリシリコン(LTPS)OLEDディスプレイパネル生産ラインをLTPO OLEDディスプレイパネル生産用に転換中で、6月末までに完了する見通しです。
LTPO OLEDディスプレイパネルはLTPS OLEDディスプレイパネルと比べ、高リフレッシュレートでも消費電力を低く抑えることが可能です。
AppleへのLTPO OLEDディスプレイパネルの供給には、Samsung DisplayとLG Displayだけではなく、中国BOEも参入するべくApple向けの専用ラインを用意しているようです。
A15チップにより、デバイス全体の消費電力は低減
高リフレッシュレートのProMotionディスプレイを搭載することで、OLEDディスプレイの消費電力が増加しますが、iPhone13 ProおよびiPhone13 Pro Maxは15%〜20%の消費電力削減を実現しているとDigiTimesは報告しています。
消費電力低減には、電力効率に優れたA15チップが貢献していると、MacRumorsは予想しています。
消費電力低減に目処がついたからか、iPhone13 Proシリーズでは常時点灯ディスプレイが実現するとの噂もあります。