2021年4月7日に、Appleが位置情報検索機能「探す(Find My)」にサードパーティー製品の位置情報検索する機能を追加しました。同時に、「探す」に対応した完全ワイヤレスイヤホンや落とし物タグといったサードパーティー製品も発表されています。
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Appleが提供する位置情報検索機能「探す」は、ユーザーが所持するデバイスや友達の位置情報を検索できる機能です。Appleは2020年に開催された「WWDC 2020」で、「探す」機能をサードパーティー製品向けに開放することを予告。そして2021年4月7日に、サードパーティー製品の位置情報検索に対応した「探す」が公開されました。
「探す」機能には世界中で動作している数千万台のApple製デバイス同士のネットワークが用いられており、オフライン状態の端末の位置情報も検索することができます。Appleによると、Appleによる認証バッジ「Works with Apple Find My」を付与されたサードパーティー製品は、Apple製デバイスによって構築されたネットワークに参加し、位置情報検索サービスを利用できるとのこと。
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また、デバイスを紛失してしまった場合は、音声を鳴らして見つけやすくしたり、デバイスを「紛失モード」に切り替えてロックをかけたり、デバイスに連絡用の電話番号やメッセージを表示させたりすることも可能です。
さらに、Appleは「探す」に対応した3種類の製品も発表しています。落とし物タグの開発で知られるChipoloは、「探す」に対応した落とし物タグ「Chipolo ONE Spot」を2021年6月にリリース予定。
Belkinからは、「探す」に対応した完全ワイヤレスイヤホン「SOUNDFORM Freedom True Wireless Earbuds」が2021年春に登場する予定です。
そして、VanMoofから登場している電動自転車「VanMoof X3」と「VanMoof S3」も「探す」に対応しています。
サードパーティー製品に対応した「探す」は、記事作成時点でリリース済みだったので実際に確認してみました。「探す」を起動すると、新機能紹介画面に「さまざまな持ち物に対応」と記されています。
なお、Appleはサードパーティー向けに「探す」のテストアプリを公開しているので、今後も「探す」に対応したサードパーティー製品の登場が期待できそうです。
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