すでに1年以上も次期Apple TVに関する噂が報じられてきましたが、いまだにアップルがいつ発表するのかが不明なままです。そんななか、最新の開発者向けtvOS 14.5ベータから120Hz表示サポートへの言及が見つかったと伝えられています。
米9to5Macの解析によると、tvOSのPineBoard(Apple TVのホーム画面やインターフェースを管理するソフトウェア)コード内に「120Hz」や「supports120Hz」への複数の参照が追加されていたとのことです。すなわちアップルが少なくとも内部的にはApple TVの120Hzモードをテスト中である可能性を強く示唆しているわけです。
ただし現在のApple TV 4Kの映像出力はHDMI 2.0ポートのため、上限は60Hzで4K解像度となっており、ソフトウェアアップデートしても120Hzには対応できません。120Hzかつ4K表示のためには、ハードウェア的にもHDMI 2.1ポートが必要となります。
HMDI 2.1を備えた新型Apple TVが開発中との噂は、2019年秋(動画サブスクリプションのApple TV+が発表された直後)から囁かれていました。その後もA12X/A12ZやA14X(iPhone 12に搭載されたA14 Bionicのバリエーション)が搭載された試作機の噂や、新リモコンとともに2021年発売との予測も報じられましたが、いまだに実物が姿を現していません。
リフレッシュレートが120Hzにもなれば、インターフェース周りもスムーズになり、ゲームの操作性も良くなるはず。しかし同時に120Hzに対応したテレビやディスプレイも必要となるため、恩恵にあずかれるユーザーは限られるのかもしれません。