初代iPadの試作機とされる写真が公開され、「2つの外部ポートを持つiPad」が早い時期から検討されていた噂の信ぴょう性がさらに高まりました。
アップル未発売デバイスの収集家ジュリオ・ゾンペッティ氏(初代Apple Watch試作機らしき画像を公開したことあり)がシェアした写真では本体下のほか左にもポートがあり、アップルが初代iPadに30ピンコネクタを2つ付ける予定だったという10年以上前の噂話を補強しています。
ゾンペッティ氏いわく、iPad初代モデルでは当初「デュアルドックシステム」が計画されていたとのことです。おそらく後のiPad Proシリーズや第3世代以降のiPad Air、第7世代以降のiPadのスマートコネクタのように、外付けキーボードやその他のオプション類が接続できたと思われます。またゾンペッティ氏は、2ポート同時充電もできたと述べています
これまで「2つのポートを持つ初代iPadプロトタイプ」の画像は何度も現れており、内部構造が確認できるものもありました。またデュアルポートiPadらしき特許が申請されていたことも明らかとなっています。
このデュアルポート付き試作機は、DVT(設計検証テスト段階/アップル製品が量産に至るまでに経るEVT>DVT>PVTのうち中間に当たる)でボツになったと伝えられています。これまでアップルは20以上ものiPad機種を発売してきましたが、データ転送と充電ともできるポートは1つしか備わったことがありません。
iPadがデスクトップPCを意識して生産性を向上するツールと宣伝され始めたのは、ここ数年のことです。が、それよりはるか以前から、マウスなど外部機器を繋げてノートPCに取って代わる構想が温められていたのかもしれません。