市場調査会社UBI Researchが、折りたたみスマートフォンのカバーガラス市場に関する予測を発表しました。同社は、今後5年間でUTGがカバーガラス市場の80%を占めるようになると見込んでいます。
価格面でPI有利も、主流はUTGに
UBI Researchは、折りたたみスマートフォンのカバーガラスとしてUTGが増加し、今後5年間で80%を占めるようになると予測しています。
残りの20%は、ポリイミド(PI)フィルムが用いられる見通しです。
耐擦過性、耐久性で有利なUTGですが、価格面ではサプライヤー数の多いPIに優位性があるようです。
中国ディスプレイパネルメーカーもUTGを開発中
UBI Researchによれば、本年、Samsung Displayは、UTGを用いた折りたたみ有機EL(OLED)ディスプレイパネルを、Samsung Electronicsと中国のベンダーのみに供給するとのことです。
iPhone用のOLEDディスプレイパネル供給で競合関係にある中国BOEやCSOTは、PIからUTGへの切り替えを目指し、ガラスメーカーと協力しているとUBI Researchは報告しています。
AppleもUTGを用いた折りたたみiPhoneを開発中とみられており、早ければ2023年の発表が噂されています。