マイクロソフトのPCブランド『Surface』。タブレットからノートPCタイプまで揃っている豊富なラインアップの中から、自分に合った1台を選ぶ方法を解説する。
どの機種も閲覧性は高くペン操作が仕事で大活躍!
『Surface』シリーズの一貫した特徴のひとつは、ディスプレイに見て取れる。全機種ともアスペクト比が3対2。一般的なノートPCよりも縦長のディスプレイなのだ。表示解像度はモデルによって異なるものの、縦の情報量が多いため、書類の閲覧性や編集時の快適度は上々。写真のレタッチやイラスト作成などのクリエイティブな作業にも親和性が高い。
また、全機種がタッチ操作に対応。『Surface Laptop Go』以外は同社製スタイラスペン『Surface ペン』が使える点も大きな特徴だ。「タッチやペンの操作が必要なのはクリエイターだけ」と考える人もいるかもしれない。しかし、書類チェック時の修正指示など、ビジネスシーンでもペンが役立つ場面は多く、幅広いユーザーに優れた利便性を提供してくれるのだ。
スリムボディーで可搬性に優れる点も、ビジネスユーザーを中心に支持を集める特徴だ。ビジネスバッグにも簡単にしまえて軽快に持ち出せるし、自宅の違う部屋で使いたい場合でも楽に持ち歩ける。
どの機種もデザインがよく、外出先でも人目を気にせず利用できるのもポイントだろう。
バリエーションが豊富なので機種選びが難しい……。
選びのPOINT
機種によって異なる置き方をチェック!
『Surface』はタブレット本体と着脱式キーボードを組み合わせて使うデタッチャブルタイプと、一般的なノートPCのクラムシェルタイプがある。前者はタブレット単体だと省スペースに使える一方、キーボードを付けた状態では、後者のほうが置き場所を取らない。
編集部の愛用者がおすすめする『Surface』の魅力
昨年末、テレワーク用に『Surface Pro 7』を導入。数あるWindows機から選んだのはペン入力がしやすいほか、薄型タブレットにもかかわらず、Core i7+メモリー16GBの高性能な仕様が選べるから!
【満足度/90%】ファイルを閲覧しやすいやや縦長のディスプレイ
アスペクト比が3対2のディスプレイは、縦長の書類やWebサイトを閲覧する際に利便性を実感。上下にスクロールする頻度が少ないうえ、2つのウインドウを左右横並びで表示しても両者の情報が見やすく、作業効率が高い。
【満足度/100%】スムーズにペン入力できるタッチパネル仕様
同社製の『Surface ペン』は書き心地がソフト。尻軸が消しゴム機能に対応し、書き直したい時にはペンツールを切り替えずに〝こすって消せる〟のが便利! 本体側面に磁石でピタッと密着するので落下や紛失の心配も少ない。
【満足度/80%】家中で持ち運びやすいスリム&フラット設計
どれもスリムなフォルムなので作業スペースが手狭でもすっきりと置いておけるほか、リビングに持ち運ぶのもラク。スリムな形状は外出時にも便利。荷物がパンパンのバッグにも余裕でしまえるので、気兼ねなく携行できる。
【満足度/70%】周辺機器を活用できる便利なアクセサリーが充実
拡張性を高める『Surface Dock 2』(別売り)が用意されているのもポイント。例えば、デタッチャブルタイプの『Surface Pro 7』には、USBポートがType-CとType-Aの2系統しかないが、本機を使うことで、様々な周辺機器に接続可能。メインマシン感覚で扱えるようになる。
『Surface』シリーズは大きく分けて2タイプ!用途に合わせて選ぶのが正解
選びのPOINT
仕事の内容が決め手に!ペン入力を重視するならデタッチャブル。
キーボード入力重視ならクラムシェル。
携帯性重視の人や手書きの仕事が多い人向き! 【デタッチャブル タイプ】
性能や利便性を重視するなら『Surface Pro 7』、小型でコスパを追求したいなら『Surface Go 2』がおすすめ。薄型軽量で持ち運びに適しているほか、手書き入力がしやすい。
非常に軽くてタブレットで使うと便利!
マイクロソフト『Surface Go 2』5万9800円~
現行シリーズ中で最軽量の本体重量553gを実現。最大の魅力は使い勝手の良さで、LTEタイプを選べばWi-Fi環境がなくてもネットを利用できる。同社製の『Surfaceタイプカバー』(別売り)をつければ、ノートPC感覚で使える汎用性の高さを受け継ぎつつ、CPUスコアは初代モデルから約64%も向上。性能面も上々だ。
●CPU:Intel Pentium Gold Processor 4425Y/第8世代 Intel Core m3 ●OS:Windows 10 Home(Sモード) ●メインメモリー:4GB/8GB ●記憶容量:64GB(eMMC)/128GB(SSD) ●画面サイズ(解像度):10.5インチ(1920×1280) ●入出力端子:USB-C×1、3.5mmヘッドホンジャック、Surface Connectポート×1、microSDXCカードリーダー×1 ●本体サイズ:W245×H8.3×D175mm ●重さ:0.544kg(Wi-Fi)/0.5
53kg(LTE Advanced)※本体のみ
高性能CPUを選べるメインマシン仕様!
マイクロソフト『Surface Pro 7』9万9800円~
『Surface Go 2』と同じタイプだが、こちらは最新の第10世代Intel Core i7プロセッサーなどの高性能モデルが選択可能。12.3インチ画面でOfficeソフトを複数並べたマルチタスクもスムーズにこなせる。休日のエンタメはタブレットで楽しみながら、仕事用の本格ノートとしてもバリバリ使い倒したい人に最適だ。
●CPU:第10世代 Intel Core i3/i5/i7 ●OS:Windows 10 Home ●メインメモリー:4GB/8GB/16GB ●記憶容量:128GB/256GB/512GB/1TB(SSD) ●画面サイズ(解像度):12.3インチ(2736×1824) ●入出力端子:USB-C×1、USB-A×1、3.5mmヘッドホンジャック、Surface Connectポート×1、microSDXCカードリーダー×1 ●本体サイズ:W292×H8.5×D201mm ●重さ:0.775kg(i3、i5)/0.79kg(i7)※本体のみ
データ入力や書類作成など生産性重視の仕事向き! 【クラムシェル タイプ】
しっかりとしたキーボードで軽快な文字入力が行なえるため、腰を据えて仕事をこなしたい人に最適だ。CPUや画面サイズなどが異なる2モデルがあり、ニーズに合わせて選べる。
指紋認証で安心&快適にサインイン!
マイクロソフト『Surface Laptop Go』7万6800円~
『Surface』ファミリーに新加入した最新モデル。『Surface Laptop』をひと回り小さくしたサイズで、電源ボタンにはシリーズ初となる指紋認証センサーを装備。マスク着用で顔認証がうまく作動しない時にも、安全かつ快適にサインインできる。アイスブルー、サンドストーン、プラチナの3色をラインアップ。
●CPU:第10世代 Intel Core i5 ●OS:Windows 10 Home(Sモード) ●メインメモリー:4GB/8GB ●記憶容量:64GB(eMMC)/128GB/256GB(SSD) ●画面サイズ(解像度):12.4インチ(1536×1024) ●入出力端子:USB-C×1、USB-A×1、3.5mmヘッドホンジャック、Surface Connect ポート×1 ●本体サイズ:W278.18×H15.69×D205.67mm ●重さ:1.11kg
程よいストロークで打鍵感が心地いいマイクロソフト『Surface Laptop 3』12万6800円~
ディスプレイは、13.5インチだけでなく、シリーズ中で最大の15インチも用意。CPUはIntel CoreシリーズとAMD Ryzenシリーズを用意するなど選択肢が広い。大抵のOffice作業は十分マルチにこなせる処理性能を誇り、メインマシンとしても申し分なしだ。14.5mm(13.5型で)の薄さなので持ち運ぶのも苦にならない。
[13.5インチの場合]●CPU:第10世代 Intel Core i5/i7プロセッサー ●OS:Windows 10 Home ●メインメモリー:8/16GB ●記憶容量:128GB/256GB/512GB/1TB(SSD) ●画面サイズ(解像度):13.5インチ(2256×1504) ●入出力端子:USB-C×1、USB-A×1、3.5mmヘッドホンジャック、Surface Connectポート×1 ●本体サイズ:W308×H14.5×D223mm ●重さ:1.265kg〜
モバイル性能または超高性能を求める人は 2つの個性派モデルもおすすめ!
外出先でも快適にネットしたい人向き
マイクロソフト『Surface Pro X』12万9800円~
独自開発のCPU「Microsoft SQ1/SQ2」を採用したデタッチャブルタイプ。別途用意したSIMカードで常時ネット接続が可能。最長約15時間駆動のスタミナ性能も魅力だ。
動画編集などヘビーな作業向き
マイクロソフト『Surface Book 3』19万800円~
クリエイターに最適な『Surface』シリーズのハイエンド機。NVIDIA社のGeForce GTX 1660 Ti GPUを選択可能で、動画編集などのヘビーな作業もストレスフリーだ。
ビジネスユースに向けた新しいラインアップも登場
2021年1月、法人向けモデルとして『Surface Pro 7+』が発表された。第11世代Intel Coreプロセッサーの採用で、性能の強化と駆動時間の延長を実現。SSDが着脱式なのに加えて、LTEモデルもラインアップするなど、ビジネス色が強い。一般向けに販売されないのが残念だ。