ゼンリンは3月23日、長崎市の歴史・文化などの観光情報と公共交通サービスをデジタル化して、スマートフォンアプリを介して提供する観光型MaaS(モビリティアズアサービス)の実証実験を2021年度から開始すると発表した。
実証実験では、グラバー園や出島、平和公園など、長崎市内の各観光エリア間の移動を喚起するため長崎市の各スポットが持つ歴史や文化のストーリーをデジタル化し、長崎市を様々な角度から深く知ることができるサービスを開発、その効果を検証する。同時に、公共交通機関と連携させることで、長崎市の街歩きに適した経路や交通サービスを提供する。
サービス利用者の位置情報から観光実態を分析することで、利用者に適した観光コンテンツの生成を検証する。分散型移動の実現のため、混雑情報を可視化する地図情報連携サービスの技術検証も予定する。
ゼンリンは、地域がもつストーリー型観光情報を収集・管理し、滞在型観光ルートとして提供することで、地域創生の一翼を担うMaaSビジネスを強化する。また、長崎市の観光型MaaSを長崎モデルとして全国展開することを目指す。