ここ最近、任天堂がNintendo SwitchのProモデルを準備中であり、有機ELディスプレイ搭載やテレビ接続時の4K出力のほかNVIDIA DLSS技術に対応して新作ゲームのグラフィック表示が向上するとの予想が飛びかっています。そんななか、過去のゲームも新たなSoCにより解像度やフレームレートが改善されるとの噂が伝えられています。
強化型Switch、いわばNintendo Switch Pro(仮)にまつわる諸々の噂話は、米大手メディアBloombergがほぼ肯定しており(ただし「Pro」とは呼称せず)、最大100ドルの値上げがあるかもしれないと報じたばかりです。
さて今回の新たなウワサは、Bloombergに先立ってProモデルにDLSSがサポートされると予想していたNateDrake氏です。ちなみにDLSS技術とは「「Deep Learning Super Sampling(ディープラーニング スーパー サンプリング)」の略。ざっくりいえばディープラーニングを元にして効率的にレンダリングする技術であり「動作は軽くて高画質」を実現するもの。すでにGeForce RTX 30シリーズなどで実行可能となっています。
海外ゲームフォーラムResetEraにて、NateDrake氏は「新たなSoCがゲームのコード方法によっては古いゲームも解像度やfps(フレームレート)を向上できる」と発言。また(ドックに設置せず、テレビにも繋がない)携帯モードでもかなりの改善が見られるとの以前の主張を繰り返しています。
さらにNateDrake氏はProモデルのDLSS対応につき、ドックモード(TVモード)でのサポートしか聞いたことはないが、はっきり否定されたことを聞いたわけでもないため、可能性は否定できないとコメントしています。
ほかProモデルは次期会計年度中に発表はされるものの、発売は当初予定の2021年内から2022年に延期されると予想されています。上記のBloombergは2021年内に発売としていましたが、NetDrake氏は独自の情報源を隠し持っているのかもしれません。
任天堂の古川社長は2月初めの決算発表にて「Nintendo Switch が発売4年目で最高の販売台数を記録したばかりの状況において」と前置きした上で新モデルの発表予定はないと述べていました。逆にいえば、2月の直後ではない5月や6月に発表の可能性は否定されていないとも解釈できます。
2017年の発売当時から競合他社ハードと比べて高性能とはいえなかったSwitchも、いよいよ4年目を迎えました。その本体売れ行きの好調ゆえに『フォートナイト』や『Apex Legends』といった人気ゲームも次々と移植されているものの、ビジュアルやフレームレートに問題を抱えているとの指摘もあります。PS4 Proがブーストモードにより過去作の見栄えやプレイ体験を改善したように(対応パッチが必要)、Switch Proでは見違えるように面白くなるゲームもあるのかもしれません。