Appleデバイスの新しい機能が登場することを楽しみにしている人は、今回のAppleのアップデートにはがっかりするかもしれません。
しかし、このアップデートは重大な脆弱性を修正するものです。
Mac、iPhone、iPad、Apple Watchにインストールすることをお勧めします。
今回対処すべきセキュリティの問題は?
このアップデートをインストールすると、各デバイスに共通の脆弱性が修正されます。その脆弱性とはGoogleとMicrosoftの両方の研究者によって報告されたWebKitの問題です。
この問題は、非常にわかりやすい理由で、重大度「高」と評価されています。
リモートの攻撃者は、特別な細工を仕込んだWebページを作成し、被害者をだましてそれを開かせることで、メモリーを破損し、標的となるシステム上で任意のコードを実行することができます。
この脆弱性が悪用されると、脆弱なシステムが完全に侵害される可能性があります。
インターネットに精通している人なら、そうしたサイトの罠にはまる可能性は低いと思いますが、だからと言って、デバイスに今回のアップデートを迅速にインストールしない理由にはなりません。
しかも、インストールのプロセスはこれ以上ないぐらい簡単です。
アップデートをインストールする方法
iPhone/iPad:「設定」アプリ→「一般」→「ソフトウェアアップデート」
Apple Watch:「ウォッチ」アプリ→「一般」→「ソフトウェアアップデート」
Mac:Appleロゴ→「システム環境設定」→「ソフトウェアアップデート」
今回のアップデートの対象となるデバイスは、次の通りです。
iPhone/iPad:iPhone 6、iPad Air 2、iPad Mini 4以降のデバイス、iPod Touch(第7世代)
Apple Watch:Apple Watch Series 3以降のスマートウォッチ
Mac:macOS Big Surを実行するデバイス。これは、数年前にさかのぼるかなりの数のデスクトップとラップトップが該当。