株式会社ホロラボは、東京都による5G技術を活用する事業を促進するためのアクセラレーションプログラム「TOKYO 5G PROMOTER」第1期スタートアップ企業に採択された。今後、約2年間にわたり資金提供・技術・マッチング支援が行われ、スマートシティの実現を目指していくという。
東京都が5G事業を全面サポート
今回ホロラボが選ばれた「TOKYO 5G PROMOTER」は、5G技術の開発を促進する事業の一環で、東京都により採択を受けたプロトスター株式会社が運営するアクセラレーションプログラムだ。ホロラボを含めた6社が採択を受け、「新しい日常」を加速させる5G技術・サービスを活用したイノベーションの創出や、新たなビジネスの確率を目指すという。
具体的な支援内容は、実験実証場所の提供、実証実験機会の提供、通信キャリア等とのネットワーク構築、メンタリング(技術助言等)の提供、開発環境のサポート、5G技術/サービス開発を有利にする環境構築、ビジネスマッチング、人材採用支援、大規模PRなどに及ぶ。まさに東京都から「お墨付き」を得て、5G事業を促進するための全面サポートを得られるというわけだ。
リアルとバーチャルをつなげる
ホロラボは2017年の設立依頼、「Mixed Reality(複合現実)」や空間コンピューティングと呼ばれる技術の開発を進めてきた。その技術は、「MRデバイス」と呼ばれるゴーグルを装着することにより、現実世界にデジタル情報を表示させることができるというもの。
例えば、グラスウェアを装着して街中を歩くと、現実世界に「空飛ぶ自動車」が飛び交う漫画のような光景を見ることができる。また製造業・建設業向けに、3DCADやBIMで作成した設計データを自動でARに変換する可視化ソリューション。さらにビジネスシーン向けには、遠隔にいる人を目の前に立体的に投影し、よりリアルにWeb会議などを行えるコミュニケーションシステムなどを提供している。
同社は東京都によるアクセラレーションプログラムを受けて、今後各ステークホルダーと連携しながらスマートシティの構築を目指す。5G通信キャリア、モビリティ・ドローン・ロボットの各事業者、場所を提供する地方自治体、設計施工するゼネコン各社、ARコンテンツ配信を企画する広告代理店など、幅広い事業者と密接に連携していくという。