カード情報や決済機能はもちろん、重要なメールやSNSなど、個人情報がたくさん入っているスマホ。その情報を保護するため、指紋や顔認証、PINやパターンなどで画面ロックをしている人も多いだろう。
ただ、ひとり暮らしの自宅など、他人に盗み見される心配がない状況で毎回ロックを解除するのは面倒なもの。そんなときには、特定の状況でロックを解除したままにできる「Smart Lock(スマートロック)」を設定しておくと便利だ。
Smart Lockとは
Smart Lockは、Androidスマホで画面ロック(指紋認証、顔認証、パスワード、パターン入力、虹彩認証など)を設定している場合、特定の状況でロックを自動解除することができる機能。自宅や職場など「場所」を条件にしたり、イヤホンなど指定した機器との接続を条件にすることで、その条件を満たすあいだはAndroidスマホをロックせずに使うことができる。この機能を使えば、毎回ロックを解除する手間が省けるというわけだ。
なお、Smart LockはAndroid 5.0(2014年にリリース)で搭載された機能のため、それ以前のバージョンでは利用できないので注意してほしい。
Smart Lockの機能
Smart Lockには、「持ち運び検知機能」「信頼できる場所」「信頼できるデバイス」の3つの機能がある。・持ち運び検知機能
一度ロックを解除した後、手に持ったり持ち運んだりしているときなど、動きを検知しているあいだはロックが解除されたままになる。スマホをどこかに置くなどして動きが検知されなくなると再びロックされる。
・信頼できる場所
スマホの位置情報機能を利用し、自宅などあらかじめ設定した場所(範囲)でロックを自動解除できる。
・信頼できるデバイス
スマートウォッチやBluetoothイヤホン、カーナビなど、指定したBluetoothデバイスと接続しているあいだは、スマホのロックを解除したままにできる。
このほか、Android 9以前の端末では「Voice Match」「認識済みの顔」という項目が表示されることもあるが、この項目はAndroid 10以降は削除されている。「Voice Match」は、「OK Google」の声でロックを解除できる機能。「認識済みの顔」は顔認証のことで、現在は対応端末では生体認証のメニューとして登録されている。
Smart Lockの設定方法
Android標準では設定メニューの[セキュリティ]から設定できるが、Galaxyでは設定メニューの[ロック画面]にあるなど、スマホによりメニューの場所が異なることもある。見つからない場合は、設定メニューで検索してほしい。今回は、Google Pixel スマートフォン(Android 11)を例に設定方法を紹介する。
[設定]▶[セキュリティ]▶[Smart Lock]を選択。PINあるいはパターンの入力が求められるので、どちらかを入力。