NTTドコモ(ドコモ)は2月1日、コクヨと共同でニューノーマル時代の新しい働き方の創出に向け第5世代移動通信方式(5G)を活用したオフィスソリューションの実証実験を開始すると発表した。
時速360km走行の新幹線でSA方式の5G通信に成功‐ドコモとJR東日本
同実証実験では、人と人との対面行動やチーム活動の停滞を解決するコミュニケーションを実現を目指し「ドコモオープンイノベーションクラウド(クラウドダイレクト)」のプラットフォームと、コクヨが企画しソニービジネスソリューション(SBSC)が開発した専用アプリケーション「ANYBODY ANYWHERE」を組み合せたサービスの有用性を確認する。
具体的には、5Gエリア(3.7/4.5/28GHz)内において、5Gミリ波帯対応デバイス「Xperia PRO」をクラウドダイレクトへ接続し、「ANYBODY ANYWHERE」の各種モードによる高画質かつ低遅延で安定した通信や機能などの動作検証、有用性の検証を実行する。
シングルモードでは、6台の端末をクラウドダイレクトに接続し、6画面分割による多点間通信の動作検証を実施する。またサラウンドモードでは、3つの拠点において一人が2台の端末を利用し連携させることで、チームメンバーが離れていても常時つながっている状態で、かつ同じ部屋で仕事をしている感覚や相手の視線を感じ取ることができる濃密なコミュニケーション環境を実現するという。
そのほか、相手がスタンバイ状態にあるなど相手の気配をさりげなく伝える「アンビエントモード」や、特定の相手に話しかける「PUSH TO TALK」など、さまざまなモードによる通信の動作検証、有用性の検証を行う。
両社は今後、コクヨ新品川オフィス「品川 NX」では、高速・低遅延な 5G 環境を活かし、MR(MixedReality:複合現実)や VR(Virtual Reality:仮想現実)デバイスなど最新技術を用いた遠隔共同制作ソリューション(3D デザイン制作)や仮想ミーティング(3D アバターによる遠隔会議)など、さまざまな働き方ソリューションの実証実験を進める方針だ。