ゲーマーで小型パソコン風のガジェットにひかれるという人は要チェックの小型ゲーミングPCがクラウドファンディングサイトIndiegogoで人気を集めている。
この分野ではすでに実績を積んでいる中国メーカーGPDが手掛けた「GPD WIN3」。ディスプレイ5.5インチとハンドヘルドなサイズで、ディスプレイをスライドさせるとキーボードが出現するデザインが特徴だ。
VAIO type Uを参考に
GPD WIN3の外観はNintendo Switchを思わせる。というのもディスプレイの両サイドにジョイスティック、ABXYボタンなどを搭載したコントローラーがある。これだけだと変哲のないゲームコンソールなのだが、GPD WIN3はゲーミングPCとしてスライド機構を採用してキーボードが現れるようにした。
ゲーマーならご存知かもしれないが、WINシリーズは初代から全てクラムシェル型だった。これはスクリーンインプットが必ずしもユーザーフレンドリーではないからだ。
しかしGPDによると、多くのユーザーはキーボードとクラムシェルという組み合わせを好まなかったのだという。そこでユニボディタイプの開発に至った。その際、ソニーのVAIO type Uのスライディング機構を参考にした。
ディスプレイをスライドさせて現れるキーボードはバックライト付きでキーは静電容量式。タイピングの操作性そのものはさほど実用的ではないかもしれないがゲーム用としてはおそらく十分だろう。
ドッキングステーションも
その他の主なスペックはというと、OSはWindows 10、CPUはインテルCore i7かCore i5から選べる。GPUはインテルIris Xe Graphics。メモリは16GB、ストレージは1TBある。
サイズは198×92×27ミリ、重さは560グラムとなっている。本体とは別にドッキングステーションも用意されていて、USBやType-C、HDMIなどを搭載している。
GPD WIN3はゲーマーにとって待望のゲーミングPCだったようで、Indiegogoに登場してあっという間に調達目標額を達成。記事執筆時点の出資額は799ドル(約8万3000円)〜となっている。出資は3月6日まで受け付け、5月にも発送が始まる見込みだ。