アップルは失せ物追跡タグAirTags(仮)を準備中と長きにわたり噂されていますが、その発表前にiPhoneやiPad、Macの「探す」アプリ上で隠しタブ「持ち物を探す」が有効にできることが明らかとなりました。
なお、iOS 14やiPadOS 14の「探す」アプリがサードパーティ製品やアクセサリーにも開放されることは発表済みで、特に秘密ではありません。
ただし、それに密接に関連があると思しき純正製品のAirTagsが1年以上前から手がかりが見つかり、アップルも公式動画にうっかり製品名を出したり、すでに発売準備も万全だと言われながらも、いまだに行方不明のままです。
さて米アップル関連情報サイトMacRumorsの読者は、iOS 14.3またはiPadOS 14.3以降を入れたデバイスのSafariで「findmy://items」のURLを手入力して開くと、「探す」アプリの隠しタブ「持ち物」が有効になると発見しました。
これは米国に限らず、日本でもタイトル画像のような画面が表示。「項目を追加」すなわちタグや持ち物の登録と、「見つかった持ち物を識別」というアイテムの在処を探すボタンが確認できます。
またmacOS Big Sur 11.1のSafariでも、同様の隠し画面が表示されるとのことです(日本でも確認済み)。
さらにアップルに登録済みの開発者は、iPhoneの[設定]>[開発者]>[アイテムの表示]タブで有効にできるとも伝えられています。一般ユーザーがURLを入力した場合は検索画面が現われるだけで下のタブには変化ありませんでしたが、開発者版では「持ち物(Items)」タブが追加されているのが視認できます。
AirTagsはiPhone 11以降に搭載されたUWB(超広帯域)対応のU1チップを内蔵して室内でも高精度の検出が可能、ARアプリ上で探し物が風船のように表示されて見つけやすいなど様々な推測が届けられており、なにより上記のようにアップルが半ば公式に(ケアレスミスにより)存在を認めているため、あとは「いつ出るか」に関心が集まっています。
新型コロナ感染拡大が収束する気配もなく、世界各地で外出制限や自粛が行われているなか、アップルは人がモノをなくすほど行動範囲が元に戻るのはいつかを見定めているのかもしれません。ただサムスンも同様のタグを準備中と噂されており、あまり様子見を決め込むと先を越される可能性もありそうです。