Appleが2024年までに自動運転車の生産を開始すると報じられたり、イーロン・マスク氏が過去にテスラをAppleに売却しようとしていたことが明らかになったりと、Appleの自動運転車の開発状況に注目が集まっています。そんな中、Appleの自動運転車開発チームメンバーの内訳をBloombergが報告しています。
Bloombergが公開したAppleの自動運転車開発チームの主要メンバーの一覧が以下の通り。2019年にテスラのドライブシステム担当副社長を務めたMichael Schwekutsch氏を雇用し、2020年にはテスラやWaymoで車両エンジニアを歴任したジョナサン・シブ氏を雇用しています。さらに2020年後半には、2019年までテスラの自動運転技術チームを率いていた元テスラ副社長であるスチュアート・バウワース氏を自動運転車開発チームに参加させています。
また、Appleはテスラの元幹部以外にも数十人に及ぶ元テスラ社員を雇用しており、記事作成時点では合計数百人のエンジニアが自動運転車開発チームに所属しているとのこと。なお、Appleがあまりにも多くの元テスラ社員を雇用するため、テスラCEOのイーロン・マスク氏はAppleを「テスラの墓場」と呼んでいます。
さらに、求人情報によると、Appleは「大量生産が可能なLED照明システム」を設計できる人材を求めています。このことから、Appleが自動運転車の大量生産を目指して開発していることが読み取れるとBloombergは記しています。
多くの人材を確保していることからAppleによる自動運転車の開発は順調に進んでいるように見えますが、新型コロナウイルスの感染拡大によって開発チームの多くが自宅での作業を強いられており、開発に遅れが生じているとのこと。Bloombergは「Appleによる自動運転車の生産開始は、少なくとも5年以上先になります」と記しています。