Microsoftが2020年1月14日にWindows 7のサポートを終了してから、まもなく1年が経とうとしている。だが、依然として世界中で1億台以上のコンピュータでこのサポート切れの旧式のOSが使用されているという報告が複数のIT系メディアで伝えられている。
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例えばTheWindowsClubは1月5日(米国時間)、「More than 100 Million computers still running Windows 7!」においてこのことを伝え、Windows 10へのアクセスを可能な限り容易にしようとするMicrosoftの努力にもかかわらず、何百万ものユーザーがいまだにWindows 10にアップグレードする時間や労力を見つけられていないことは注目に値すると指摘している。
Windows 7を使用しているPCの詳細な台数は分析会社によって異なるため、1億という数字がどの程度の信憑性を持ったものかは一概に語ることはできない。一例として挙げられているのは米政府のディジタル解析プログラムによって提供されるデータをもとに概算したものだ。このプログラムでは、過去90日間における米国Webサイトへの訪問者が使用していたOSやWebブラウザなどの合計数が示されている。
analytics.usa.gov | The US government's web traffic.
このデータからは、2020年12月末日時点でのWindows 7の利用者数は、Windows全体の利用者数の約8.2%であったことがわかる。一方、Microsoftはかねてより世界中で15億台以上のコンピュータがWindowsを使用していると発表している。この比率を単純に当てはめれば、Windows 7の台数は約1億2000万台ということになる。
ただし、この数字にはESU(拡張セキュリティ更新プログラム)によってWindows 7を継続利用しているユーザーも含まれるため、サポート切れのWindows 7を利用しているユーザ数はもっと少なく見積もることができる。
いずれにせよ、サポートが切れたOSをアップグレードしないままに利用し、インターネットに接続することは、脆弱性やその他のセキュリティ上の大きなリスクとなる。何らかの事情でWindowsをアップグレードできない場合は、その原因を取り除く方法について再度検討した上で、早急に対策を取ることが推奨される。