くうるが提供する、「Sion」というアプリが2020年12月8日にリリースされました。くうる代表の武智さんにインタビューする機会をいただきましたので、ご紹介します。
アプリ「Sion」とは?
「Sion」公式サイトにも書かれているとおり、Sionは「“傾聴”によりあなたの心を支えるための」アプリです。なにか心がモヤモヤしたり、相談相手のいないときに、匿名でつぶやくことができます。そして、そのつぶやきに対して、現役のお坊さんがコメントをくれます。
言葉を吐き出すだけでも少し気持ちが落ち着くかもしれませんが、吐き出された言葉に対して、お坊さんがコメントをする形でサポートをしてくれます。あくまで、「傾聴」により心のサポートを得るためのアプリであり、お坊さんに悩み相談できるサービスではありません。
会員登録ユーザーは380名、参加するお坊さんは12名
Sionは一部機能を除いて、会員登録をしなくても利用することができますが、2021年1月5日時点で380名の会員登録ユーザーがいます。会員登録を行うことで、お坊さんがコメントしてくれた際のプッシュ通知などを利用することができます。
Yahoo!ニュースに掲載で投稿数が増加
2021年1月5日時点で投稿件数は累計で971件です。1日の平均投稿数はリリース日から2021年1月2日は9.9件ほどでしたが、1月3日にYahoo!ニュースに取り上げられ、1月3日から1月5日の平均投稿数は76件と増加しました。
ユーザーから寄せられるつぶやきは、ライトなものから深刻なものまで多種多様です。
ここからは、Sionを提供する、くうる代表の武智さんへのインタビューの模様をそのままお伝えします(強調表示は筆者によるもの)。
アプリを開発したきっかけはなんでしょうか。
元々弊社は「変毒為薬」というミッションを掲げており、「人々の悩みや痛みを集めて新たなサービスを創り出す」ことを主目的として創業した会社になります。
コロナ禍で世の中が大変な状況で、ぼくらはITスタートアップとして、お坊さんたちは悩みや痛みに向き合う者として、何か社会の役に立てないかと考えて生まれたのがSionというアプリになります。
アプリを運営する上で気をつけていることはなんでしょうか。
なかなか難しく上手くいっているとは言えないのですが、「お坊さんに悩み相談できるサービスではない」ということを事あるごとに発信しています。
あくまで「傾聴」を目的としていて、お坊さんたちに何らかの解決をしてもらうプラットフォームではありません。
コロナが広がり気軽に同僚と飲みにいくこともできず、誰にも相談できずどこにもぶつけられなくなっている言葉を集めたいアプリであることを使っていただくユーザー様にもご理解いただけるように努力しています。