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AirPods Maxケースが○○に似ている訳と磁石で超低電力状態にする方法

Appleが販売開始したワイヤレス・オーバーイヤーヘッドホンAirPods MaxのSmart Caseが、一部ユーザーの間で「ブラに似ている」「アイマスクのよう」と評判になっています。

Appleのデザイナーがケースを設計する際にブラを意識したとは思えませんが、なぜこのようなデザインになったのかという理由を、Casa Brutusのインタビューで語っています。

AppleデザイナーがSmart Caseについて語る

同メディアのインタビューによると、このソフトケースのデザインを担当したのはユージン・ワン氏です。ワン氏はAirPods Maxのケースがイヤーカップ部分だけを覆う設計になっている理由を、次のように説明しています。

今日、ほとんどのヘッドホンには大きくて取り扱いに困るケースが付属しています。でも我々は旅が多いので、カバンへの収まりがいかに大事かよく把握しているつもりです。だから、極めて収納効率の良いケースをつくろうと思いました。我々のケースは1枚のシートを切り抜き、立体的になるように数カ所で留めただけの構造です。ここにイヤーカップを回転させて差し込むと、ヘッドバンドは露出したままの状態ですが、そもそも丈夫につくっているから覆う必要はないだろうという判断です。また、バンドを露出させたおかげでここを手で掴んでカバンから楽に取り出せるという機能を持たせることができました。

ケースにしまわずに超低電力状態に切り替える方法

AppleはこのSmart Caseについて「ソフトでスリムなSmart Caseに収めると、AirPods Maxは超低電力状態に切り替わり、バッテリーを長持ちさせます」と記しています。なぜこれが可能かについて、Appleデザイン担当者らは「ケースに隠されたマグネットがスイッチとなりディープスリープ(超低電力状態)に切り替わるから」と説明しています。

ではケースにしまわないと、超低電力状態に切り替わらないのでしょうか。この疑問に挑戦したのがYouTubeチャンネルのEmergent Technologyです。

同チャンネルは試行錯誤の末に、両イヤーカップの後ろ側にマグネットが配置されていることを発見。左右イヤーカップのマグネットがある位置に同時に磁石を近づけるとスイッチが切れ、超低電力状態に切り替わる事実を突き止めました。

米メディア9to5Macが指摘するように、たとえAirPods MaxのSmart Caseが気に入らないとしても、磁石を2個持ち歩くのはあまり現実的な方法とは言えませんが、サードパーティーが磁石の位置を把握するのは、ケースを設計・販売する上で重要となるでしょう。



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