そろそろ2020年も終盤戦。今年もたくさんのガジェットが発表され、弊誌にてレビュー記事が掲載されました。そんな記事のなかでも、著者や編集部がイチオシと考える製品をピックアップしてもう一度お届け致します。これは2020年10月15日に掲載された記事の再掲載です。記事中に登場する価格や機能、画像などは当時のもので、現在は異なる可能性があります。
グーグルの最新スマホ「Pixel 5」、「Pixel 4a(5G)」が、本日、10月15日に発売となります。これまでのフラッグシップモデルなPixelとは打って変わり、Pixel 5はハイエンドではなくミドルレンジ仕様。チップセットにはクアルコムのSnapdragon 765Gを採用します。
一方で、ミドルレンジかつリーズナブルを売りにしていたaシリーズのPixel 4a(5G)も、同じSnapdragon 765G。どちらか言うと、8月に発売された「Pixel 4a」より、Pixel 5に近い仕様になっています。そんな最新のPixelを2機種とも、発売に先立って短時間ながら触ることができました。
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Google Pixel 4a (5G) 128GB (Amazonでチェック)
まずはPixel 5ですが、6.0インチでベゼル幅をギリギリまで抑えているため、数値以上のコンパクトさを感じます。比較的手の大きめな筆者には、片手でスムーズに操れるサイズと言えるでしょう。そのぶん、ディスプレイの迫力にはやや物足りなさを感じましたが、背面の処理も相まって、手にしっかりなじみます。こうした手触りを重視しているところは、昨今のグーグルのモノ作りを踏襲しています。
その背面には、これまでのフラッグシップPixelとは異なる、金属素材が採用されています。ただし、そこはやはりPixel。金属の素材感をそのまま生かすのではなく、塗装によって大理石のような質感を出しています。金属の持つ光沢感や硬質感がない見た目は賛否が分かれるかもしれませんが、手に取ったときには硬さが伝わってきます。個人的には、あえてこういう処理にするのであれば、無理にガラスや金属のような天然素材を使わなくてもいいような気もしていますが……。
金属ボディながら、Qi方式のワイヤレスチャージや、逆にスマホ側から周辺機器などを充電できるリバースワイヤレスチャージにも対応しています。金属と充電はあからさまに相性が悪いはずですが、実はボディの一部は、別の素材が使われているようです。コツコツと背面を軽く叩いてみると、一部分だけ音が変わるのが分かるはず。塗装されているため、見た目ではまったく分かりませんが、ワイヤレスチャージを実現するために、見えないところで工夫をしているようです。そこまでして金属を使わなくて(以下略)
これに対し、Pixel 4a(5G)は、ストレートにポリカーボネートのユニボディを採用しています。素材については、Pixel 4aと同じ。ディスプレイサイズはPixel 5より大きく、パッと見た感じだとこちらの方がハイスペック感があるのは不思議なものです。大画面=ハイスペックではありませんが、一般的な傾向としては、やはり高機能なものほど大画面の法則があるため、Pixel 5と並べてしまうと、ちょっと混乱してしまいます。ディスプレイサイズは6.2インチですが、Pixel 5のような90Hzのリフレッシュレートには対応しません。
ドコモのSIMカードでも5Gに接続できた
機能面で一番に取り上げておきたいのは、5Gでしょう。どちらの機種もSub-6の5Gに対応しており、日本ではPixel 5をauとソフトバンクが、Pixel 4a(5G)をソフトバンクが販売します。じゃあ、ドコモは……と気になったため、お借りしたのがSIMフリー版だったのをいいことに、ドコモの5G対応SIMカードを挿して、実際のエリアに行ってみました。結果は以下のとおり。Pixel 5、Pixel 4a(5G)ともに、ドコモの5Gにつながり、高速な通信速度をたたき出しました。