NTTドコモは、5Gに用いられる電波の中でも比較的周波数が低く、広いエリアをカバーするのに向く「Sub-6」帯において、複数の周波数を束ねて通信を高速化する「キャリアアグリゲーション」(以降:Sub-6 CA)技術の適用を本日(12月7日)より開始しました。
3.7GHz帯と4.5GHz帯を「Sub-6 CA」で束ねることで、現在28GHz帯のミリ波で提供している受信4.1Gbpsを上回る、受信4.2Gbpsへの高速化を実現します。
現時点での対応端末は「Xperia 5 II」で、12月中に「Galaxy Note20 Ultra」、今冬中に「Wi-Fi STATION SH-52A」が対応予定。なお、受信4.2Gbps通信にはソフトウェア更新が必要です。
なお、sub6帯におけるCAの適用は世界初。ドコモの常務執行役員(CTO)の谷直樹氏は「クアルコム社との協業により、国内のドコモのお客さまに最も先進的で画期的なモバイル技術を提供することが可能となりました。これにより、ドコモのお客さまは優れたサービスの利用やわくわくする新しいモバイル体験をすることができるほか、産業界に革新をもたらす新たな技術を提供することで、日本でのモバイル通信の新たな時代を切り開くことに貢献していきます」と述べています。
また、クアルコムのシニアバイスプレジデント兼4G/5G部門のゼネラルマネージャーのDurga Malladi氏は「ドコモとともに、日本全国で5G技術を前進させ、加速させる取り組み継続して行えることを喜ばしく思います。5Gキャリアアグリゲーションのような躍進的な技術の活用を可能とすることで、日本全国の個人、法人のお客さまにより速い通信速度、より多くの通信容量、および高い信頼性を提供できるようになります。」とコメントしています。