転売屋は需要の高い製品を定価で購入し、小売価格よりもはるかに高い価格で製品を転売することで利益をあげる人々です。年末商戦が近づいており、新型コロナウイルスのパンデミックによりゲームへの需要が高まっていることから、PS5やXbox Series Xへの需要も非常に高いものとなっています。そんな中、次世代ゲーム機をターゲットに転売行為を繰り返すグループが複数存在しており、コミュニケーションアプリのDiscord上でグループを形成しているとBusiness Insiderが報じました。
Discord上で転売屋向けグループを形成している組織のひとつがCrepChiefNotifyです。報道によると、CrepChiefNotifyが組織する転売屋グループは2020年9月の最初の予約注文の段階で1000台、その後、2500台のPS5を再販用に確保しているとのこと。
Nintendo Swtichの転売が問題になった際、転売屋が商品の仕入れに「チェックアウトボット」と呼ばれるボットを使用していることが明らかになっていました。CrepChiefNotifyが組織する転売屋グループは、このチェックアウトボットを使用する代わりに、内部ソースから事前に情報を仕入れることで、PS5の仕入れを確実にしていた模様。
Nintendo Switchの買い占めに転売屋はボットを使っている - GIGAZINE
報道によると、CrepChiefNotifyは12人のメンバーで構成されており、月額40ドル(約4200円)から530ドル(約5万5000円)以上までの価格幅の広いサブスクリプションサービスを提供しているとのこと。価格の高いサブスクリプションサービスを利用しているユーザーほど、いち早くPS5の入荷情報などを受け取ることができるようになっている模様。
CrepChiefNotifyのマネージャーは「最新の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、人々が購入する製品には大きな変化が見られるようになりました。屋外の温水浴槽のような馬鹿げたものが売り切れ、eBayで転売され始めていたのです。そこで、開発者がサイト監視ソフトウェアを作成。これを用いることで、オンラインショップの在庫を追跡し、メンバーにすべて購入するよう通知するシステムを構築することができました」と語り、独自のツールを用いて転売屋グループに最新の在庫情報を通知するシステムを構築したと述べています。
CrepChiefNotifyのマネージャーは「ツール開発者にとって転売屋の台頭はユニークな機会であり、転売を支援するボットテクノロジーの開発により、このコミュニティを支援している」とも述べています。