ディスプレイが伸縮する次世代スマートフォンを発表したOppoですが、あくまでも同モデルはコンセプトに過ぎず、近い内に発売する計画はないことを明らかにしました。
将来的には登場する可能性も
中国大手ベンダーのOppoは11月18日、サイズを自由に伸縮できる有機EL(OLED)ディスプレイを搭載した「Oppo X 2021」をコンセプトモデルとして発表しました。スマートフォン内部には巻取り式の電動モーターが内蔵されており、用途に応じて6.7インチ〜7.4インチとディスプレイをスライドするように伸縮することができます。
これまで大きなパネルを搭載したスマートフォンは、折りたたみ式を採用するのが一般的でしたが、パネルを開閉する必要がない巻取り式は自然にディスプレイが拡大・縮小するため、公開されるや否や大きな反響を呼びました。
Oppoによると現時点ではコンセプトモデルに過ぎず、実際に一般発売する計画はないようですが、ニュースサイトAndroid Authorityに対し、Oppoは「短期的には商品化する計画はないが、将来的な製品形態要素における変化や進化の道しるべとなるだろう」とコメントし、中長期的なリリースの可能性については含みを持たせました。「商品化には市場調査や事業の裏付けが必要であり、時間を要する可能性がある」
Appleも特許を申請済
ただし、巻取り式スマートフォンのコンセプトは、ある日突然現れたわけではありません。
最近だけでもAppleやLGがスライド式スマートフォンの特許を申請しており、スマートフォンベンダー各社が開発にしのぎを削っていることが判明しています。