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macOS Big Surのインストールは待った方がいい? MacBookに不具合続出中

Microsoftには悪いのですが、私は「新バージョンのOSにアップグレードした後に諸々の不具合が発生した」と聞くと、Windows 10向けにMicrosoftが大規模に刷新した機能をリリースしたことを思い出します。

しかし、今週はAppleにその厄が回ってきたようです。

多くの報告によると、macOS Big Surにアップグレードすると、2013年後半から2014年の初めに発売されたMacBook Proに不具合が発生しているようです。

ただし、奇妙なことに、こうした不具合は上記のバージョンのMacBookに限ったことではないようです。

どんな不具合が起きている?

あるRedditユーザーは次のように書いています。

私は2015年半ばのモデルのMacを持っていますが、多かれ少なかれ同じような目にあっています。

ログオン時に自分の画像と名前が出る画面が真っ暗になる、青緑色の縁の黒いカーソルが出る(奇妙です)、画面の左上隅にあるテキストバーが点滅するといった具合です。ログインしたくてもできないんです。

セーフブート、冗長化、シングルユーザーモードなどはどれも機能しません。

最終的にはリカバリーブートが機能するようになり、今はAppleサポートの要請により、Catalinaを再インストールしています。

このユーザーは、目の前の問題の解決策を見つけることができてとてもラッキーでした。

私は、2013〜 2014年のモデルのMacBookのユーザーで、通常のトラブルシューティングでは解決できないと思われる不具合がシステムに発生した例をたくさん見ています。Appleも現時点でうまく修正できていません。

あるMacの所有者は次のように書いています。

私のMacbook Pro Retinaは2014年半ばに出たモデルですが、Big Surにアップデートしたら死にました。

電源ボタンを押しても、画面が黒いままです。ディスプレイの後ろにあるAppleはオンになりますが、あとは何も起こりません。

PRAMのリセットやセーフモード/リカバリーモードはもう試してみましたが、何の結果も出ませんでした。

どうしたらいいのでしょうか?

さらに、別の人も次のような書き込みをしています。

私も同じ問題に遭遇しています。

Appleとオンラインで1時間やり取りしましたが、これを私のノートPCの「ハードウェアの問題」だと言われて、何もできないそうです。

新しいPCの割引もしてくれず、店が閉まっているので、私は1人で何とかするしかありません。

PCにある情報を取り出す方法すらないのです。

macOS Big Surのインストールはしばらく待った方がよさそう

トラブルシューティングを行う前に、はっきりさせておきたいことがあります。

今は古いモデルのMacBookにmacOS Big Surをインストールしないでください。

どうしても待ちきれないときは、システム全体のバックアップを取ってからインストールしましょう。毎日使用する必要があるシステムにはインストールしないことが得策です。

仕事や外部とのコミュニケーションに必要なMacBookでなく、「楽しむため」のMacBookにインストールしてください。

また、macOS Big Surをインストールしたせいで今使っているMacBookに不具合が出たら、まずApple Supportに連絡して助けを求めてください。

しかし、正直なところ、この問題はまだとても新しい問題なので、Appleが公式な修正方法を考案できるまで少し時間が必要かもしれません。

それまでに、無料で問題を解決できる可能性があります。Appleは、MacBookを再び稼働させるために自宅で使用できる堅固なソリューションを持っているかもしれません(それが何とか使えればですが)。

すでに悲惨なことになっていて、故障したノートPCにできるだけ早くログインする必要があるときは、いくつか方法があります(どれも簡単ではありません)。

Big Surによる被害を受けたMacBookを直す方法

ステップ1

いつものように、標準的な「NVRAMとPRAMのリセット」を試してみて、効果があるか確認しましょう。

あとは、macOS Recoveryを起動して、ゼロからOSを再インストールしてみてください。とは言え、きっともうこういうことは試してみて、ダメだったのでしょうね。

ステップ2

代替えのMac(A)を手に入れて(必要なら友人から借りましょう)、FireWireかThunderboltポートを介して今使っているMac(B)と接続します。

Mac(A)の電源を入れて、デスクトップを起動します。

次に、「T」を押しながらMac(B)を起動して、ターゲットディスクモードで起動します。運が良ければ、そのディスクがMac(A)に表示されるはずです。

「ディスクユーティリティ」を開き、Mac(B)のドライブを消去して電源を切ります。

システムを切断して、Mac(B)の電源を入れ、「Option + Command + R」または「Shift + Option + Command + R」を押し続けて、macOSの「インターネットリカバリー」機能を起動します。

これはうまくいくはずです。ダメなら、通常の「リカバリーモード」を使用して前のバージョンのmacOSに戻せるかもしれません。

1度で(あるいは何度かやっても)うまくいかなくても、トライし続けましょう。

もっと新しいモデルのMacBookがある場合は、MacのT2セキュリティチップのファームウェアを「復活」させることもできます。

この方法がうまくいく保証はないので、Macのドライブ上のすべてのデータを失いたくないなら、消去しないでください。ただし、この方法は一度は試す価値はあります。

ステップ3

あと、手先が器用な人におすすめなのは、MacBookのI/Oボードを抜くことです。明らかに接続の多くが失われますが、再び作業できるようになります。

そのためには、MacBookを物理的に開く必要があるので、本当に必死な人(2009年以降のMacBook Proから使われはじめた特殊な五角の星形の頭のペンタローブと呼ばれるネジを回すドライバーを持っている人)しかできません。

***

以上です。

私は、これ以外にこの問題に確実に対処する修正に出会っていません。今の私にできる最善のアドバイスは、macOS Big Surにアップグレードするなということです。

どうしてもアップグレードする必要があるときは、まずmacOS Catalinaにアップグレードしてみて、様子を確認し、問題がないときはシステムのバックアップを完全に取ってから、macOS Big Surをインストールしましょう。

今後は、次のことを念頭に置いてください。

手元のMacが新しいOSと互換性がギリギリあってもなくても、アップグレードはもう1週間ぐらい待ってからにする方が良いでしょう。Appleが、原因不明の不具合に対処するかもしれません。

ただし、実験台にならないようにしてください。

特にパンデミックの最中は、Apple Genius Bar(Appleの店頭にあるテクニカルサポート)に足を運ばざるを得ない事態になるのは絶対に避けた方が良いでしょう。



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