Apple(アップル)独自のシリコンを搭載した初のMacBookが登場した。長年愛されてきた薄くて軽いMacBook Airは、同社の新しいM1チップを搭載している。システムは過去数世代のMacBook Airとほとんど同じように見えるが、大きな変化のほとんどは内部で起きている。
アップルによると、システムは以前のモデルよりも3.5倍高速で、2019年に販売されたPCノートパソコンの98%よりも速いという。注目すべきは、新しいARMベースのチップはファンなしで動作する点だ。同社は長い間、バッテリー効率が新チップの大きな利点の1つだと主張しているが、それは確かなようで、15時間のウェブブラウジングと18時間の動画再生を実現している。以前のモデルが12時間だったことと比べると大きな進化を果たしている。
アップルによると、このシステムはFinal Cut Proで4K ProResビデオの複数のストリームを編集できるほど強力だという。ファンのないシステムがどれだけ耐えられるのか、気になるところだ。
TouchBarは搭載されていないが、ありがたいことに前モデルのMacBook Airから引き続きTouch IDがを採用している。残念ながら、ウェブカメラのハードウェアは同じように見える。多くの人がビデオ会議をしている事実を考えるとアップグレードが望まれるが、アップルは720pのカメラにいくつかのソフトウェア的な改善を行ったと主張している。また本体には2つのThunderbolt / USB 4ポートが搭載されている。RAMは8GB、ストレージは256GBが最低の構成で、16GBと2TBにアップグレードできる。
アップルによると、前世代と比較してM1搭載のMacBook Airは以下のことが可能になっている。
iMovieでウェブ用プロジェクトを最大3倍速く書き出すことができる。Final Cut Proで3Dエフェクトをビデオに最大5倍速く統合できる。Final Cut Proで初めて、フルクオリティの4K ProResビデオの複数のストリームをフレームを落とさずに再生して編集することができる。Lightroomから写真を最大2倍の速さで書き出せる。Final Cut ProのSmart ConformなどのMLベースの機能を使えば、クリップを最大4.3倍速くインテリジェントにフレーム化できる。バッテリ持続時間は最大18時間で、MacBook Airとしては最長。より多くの映画やテレビ番組を観ることができる。FaceTimeなどのビデオ通話時間を最大2倍に延長できる。
MacBook Airの価格は999ドル(日本では税別10万4800円か)らで、新しいMacBook ProやMac Miniと同様に予約受付が開始されており、来週から出荷が開始される。