パナソニックは11月5日、「LUMIX S1」の動画機能を大幅に向上させる「ファームウェア Ver2.0」を、2021年春頃に提供すると発表した。アップデートは無料で適用できるが、これに含まれる新しい機能は一部を除いて専用アップグレードソフトウェアキー「DMW-SFU2」を導入していないと使用できない。
パナソニック、フルサイズミラーレス「LUMIX S1R・S1」国内発表
LUMIX S1はLマウントを採用し、フルサイズセンサーを搭載するレンズ交換式カメラ。今回発表されたファームウェアアップデートで、デュアルネイティブISOのマニュアル設定に対応。さらに専用アップグレードソフトウェアキー「DMW-SFU2」を用いることで、外部HDMIレコーダーへのRAW出力など、動画撮影に役立つさまざまな機能を新しく搭載する。主な変更点は以下の通り。
ATOMOS社HDMIレコーダー「Ninja V」へのRAWデータ出力に対応
5.9K(5,888×3,312)/ 29.97p、4K(4,128×2,176)/59.94p、アナモフィック3.5K(3,536×2,656)などの動画RAWデータを、HDMIレコーダー「Ninja V」に出力できるようになる。
5.9K/Cinema4K動画のSDカード内部記録に対応
5.9K(5888×3312)やCinema4K(4096×2160)動画をSDカードに記録できるようになる。
4K 60p/50p 10bit(4:2:0)での動画記録に対応
激しい動きのある撮影シーンでもコマ落ちを低減でき、10bit記録のサポートでグラデーションや階調性を高めた映像を収録できる。
タイムコード記録に対応
カウントアップ、カウンターセット、タイムコードモード設定機能を搭載。効率的なノンリニア編集をサポートするという。
デュアルネイティブISOのマニュアル設定に対応
撮影環境に応じて、ベース感度を「低ISO感度回路」と「低ノイズ・高ISO感度回路」の2系統からマニュアルで選択できるようになる。この機能のみ、専用アップグレードソフトウェアキー「DMW-SFU2」をアクティベートしなくても使用できる。