AnkerからUSB Power Deliveryに対応し、最大20Wで出力可能な超小型急速充電器「Anker PowerPort III Nano 20W」が2020年10月20日(火)から登場します。過去のiPhoneに付属していた「Apple 5W USB電源アダプタ」とほぼ同じサイズながら、USB Type-Cポートを搭載し、最新のiPhoneを含む幅広い機器を充電可能という充電器を一足早くゲットできたので、実際に使ってみました。
Anker PowerPort III Nano 20W | 世界最小・最軽量のUSB急速充電器
Anker PowerPort III Nano 20Wの外箱はこんな感じ。
箱の中身は左から充電器本体、取扱説明書、製品保証書のみで、ケーブルは付属していません。
これが「Anker PowerPort III Nano 20W」で、正面にUSB Type-Cの充電ポートが1つだけついています。
プラグ側には商品名や品番、入力・出力の電流・電圧、PSEマークなどが表記されています。入力は100~240V-0.6Aで、出力は5V-3A・9V-2.22Aの2種類です。
左からAnker PowerPort III Nano 20W、Apple 5W USB電源アダプタ、iPad Proに付属している0「20W USB-C電源アダプタ」の順に並べると以下の通り。Anker PowerPort III Nano 20WはApple 5W USB電源アダプタとほとんど同じ大きさです。
横から見るとこんな感じ。長さもApple 5W USB電源アダプタとほとんど同じです。
実際に使ってみます。まずはiPhone 11 Pro MaxとつないでUSB Type-C端末向けの電圧・電流チェッカーであるSatechi Type-C Power Meterを使って出力を計測したところ、8.77V×2.03A=約17.80Wと、最大出力の20Wに近い数字が記録されています。
「NKBattery」によるバッテリー残量の遷移グラフは以下のような感じ。バッテリー残量6%だったiPhone 11 Pro Maxは、充電開始後1時間ほどで90%まで充電でき、1時間30分で98%まで充電できました。
比較のためにApple 5W USB電源アダプタを使って充電してみます。Legion Meterで出力を計測すると、4.97Wという数字が記録されています。
NKBatteryでバッテリー残量の遷移をグラフで確認すると、バッテリー残量8%だったiPhone 11 Pro Maxは90%まで充電するのに3時間かかり、4時間で100%となりました。Anker PowerPort III Nano 20WはApple 5W USB電源アダプタの半分以下の時間でiPhone 11 Pro Maxを充電できるわけです。
次にPixel 3a XLとつないでみたところ、急速充電中という表示と共に充電完了までの時間が表示されました。
Satechi Type-C Power Meterを用いて出力を計測したところ、8.69V×2.23A=約19.38Wと、最大出力にかなり近い数字が記録されています。
「シンプルバッテリーグラフ」でバッテリー残量の遷移をグラフで確認すると、バッテリー残量8%だったPixel 3a XLは、1時間10分ほどで90%まで充電でき、1時間34分で100%まで充電できました。充電器と接続する際に表示された時間とは大きく違いますが、それでも十分なスピードと言えます。
Anker PowerPort III Nano 20Wを実際に使ってみると、iPhone 11 Pro MaxやPixel 3a XLをわずか1時間ほどでバッテリー残量1桁代から90%まで充電できました。10月23日(金)発売予定のiPhone 12には電源アダプタが付属せず、USB Type-C端子 - Lightning端子のケーブルのみが付属するとアナウンスされているため、過去にiPhoneに付属していた電源アダプタとほとんど同じサイズで4倍の出力を誇るAnker PowerPort III Nano 20Wは、素早い充電を求めるユーザーにはかなりアリな電源アダプタです。
Anker PowerPort III Nano 20Wは税込1780円で2020年10月20日(火)より、Anker Japanの公式サイトやAmazon.co.jp、一部家電量販店で入手できます。