Appleは10月13日(現地時間)のイベントで、ワイヤレス充電パッド「MagSafe」を新たに発表しました。ワット数や対応製品など、従来のQiアクセサリーとは区別する必要があります。
Qi規格とMagSafeは異なる
MagSafeはApple公式のワイヤレス充電パッドで、最大15W出力での充電が可能です(もともとMagSafeの名称はMacの充電アダプタに使われていました)。これまでiPhoneが対応するワイヤレス充電のQi規格は最大7.5Wだったため、最大15WのMagSafeでは倍速で充電が可能です。
しかしQi規格と互換性はあっても、QiとMagSafeは異なります。あくまでもMagSafeはAppleが独自に開発した、マグネット(磁石)を使って正しい位置にデバイスを置くことができるワイヤレス充電パッドである点には注意する必要があります。
15W出力の充電はiPhone12シリーズのみ?
したがって、例えば最大7.5WのQi規格に対応しているiPhone11シリーズをMagSafeに乗せても、15Wで充電されるわけではなさそうです。
MagSafeで15Wのワイヤレス充電に対応するのは、あくまでもiPhone12シリーズのみだと考えられています(iPhone8シリーズ以降のモデルなら互換はしている)。またQi規格のワイヤレス充電を利用すると、iPhone12シリーズでも最大7.5Wの出力となる見込みです。つまり、15W充電はMagSafeとiPhone12シリーズの組み合わせのみということになりそうです。
他にもMagSafeはマグネットを用いるため、アクセサリー側もマグネットに対応する必要があります。
Appleは今回のイベントでiPhone12シリーズ向けの特殊なマグネット内蔵ケースを発表していますが、MagSafeを効果的に使うためには、サードパーティーも同じくケースにマグネットを内蔵する必要がでてくるのです。イベントでは、すでにBelkinなどのサードパーティーがMagSafe対応のアクセサリーを準備していると明らかにされています。