これはデザインの大勝利ですね。
iOS 14で可能になった、iPhoneのホーム画面のカスタマイズで大儲けしたグラフィックデザイナーが現れました。その額はなんと、1週間で1千万円!
グラフィックデザイナーTrafさんが作ったのはアプリの「アイコンセット」。iPhoneの「Safari」や「カメラ」など最初からインストールされているアプリだけでなく、TwitterやSlack、Spotifyなどメジャーなアプリ合計126個のアイコンをデザインしたのです。地色は黒、白、スレート(灰色)、そしてコバルト(青)の4色があり、それぞれに白か黒色の線描でアイコンを描いたミニマムなデザインとなっています。
気に入った人たちはこれらのセットを28ドル(約3,000円)で購入し、ショートカット(iPhone内の機能を組み合わせて自分だけのショートカットが作れるApple純正のアプリ)を駆使したカスタマイズ方法で既存のアイコンと差し替えて楽しめます。
参考例を見ると、まるでiPhoneの画面ではないようなスタイリッシュさに大変身。これまたシャレた壁紙と組み合わせると、センスと個性が出せます。どれもカッコ良いですね。
儲け度外視で作ったら結果が付いてきた
INTERESTING ENGINEERINGによりますと、Trafさんは金儲けではなくアートのために作ったとのこと。まだこの分野には相場がないので、とりあえず1セットを28ドルに設定したのだそうです。
ところが発売したら結構な売り上げを叩き出し、さらにはテック系ユーチューバーのMarques Brownleeが取り上げ、一気にバズってバカ売れする自体に。
Brownleeには1220万人のフォロワーがおり、仮にいいねを押した18万7000人の数%が購入したとしても、凄い金額になることと思います。ちなみに黒のセットが人気で、5000人以上が購入したそうな。
Trafさんのブログでは、過去にもiPhone向けのデザインを公開していて、脱獄(iPhoneの機能制限を解除する非推奨のカスタマイズ)後に使えるアイコンのセットを2013年に発売したのが最初だそうです、当時は0.99ドルで売り、17ドルを稼いだと綴られています。そんな経験と、カネのために手を抜かない職人魂、デザインへの愛が、結果として今回の売り上げに繋がったのでした。
デザインとセンスに自信のある方は、二匹目のドジョウを狙って一儲けしてみてはいかがでしょうか?