VWのマルチバン『T6』(トランスポーター6)後継モデルとなる『T7』最新プロトタイプ2台を、カメラが捉えた。今回はコックピットの撮影にも初めて成功した。
Tシリーズは1950年に誕生した伝統のマルチバンだ。1967年に『T2』、1979年に『T3』、1990年に『T4』、2003年には『T5』と進化を続け、現在のT6に至っている。2019年初頭には「T6.1」へ改良されたが、いよいよ次世代モデルへバトンタッチされる。
次世代型ではVWグループ「MQB」プラットフォームを採用、48Vマイルドハイブリッドテクノロジーはもちろん、最新のインフォテインメントシステムを簡単に利用することができる。
捉えたプロトタイプは、ヘッドライトにダミーのステッカーを貼っているが、T6よりわずかに低く長いボディ、Aピラーに組み込まれた三角窓、コンパクトなテールライトなどが確認できる。また後部のハイブリッドを示す黄色いステッカー、右フェンダー上部の充電口からもPHEVモデルとみられる。
キャビン内では、ダッシュボードの中央にインフォテイメントシステム、その横にはデジタルインストルメントクラスタが配置されているなど、「ゴルフ8」のコックピットに酷似したレイアウトが確認できる。デジタルダッシュボードをよく見ると、ハッチバックらしき車が映っていることに気づく。これはラップトップに接続されていることやT7の一部の電子システムの測定と調整に関連している。
PHEVモデルでは、『ゴルフGTE』と共有する1.4リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」エンジン+電気モーターが予想される。そのほかでは、ガソリン、ディーゼル、マイルドハイブリッドなどのラインアップが濃厚だ。
T7市販型のデビューは、2021年内となりそうだ。