モトローラ・モビリティ・ジャパンは、2020年9月4日に「moto g8 power lite」、「moto e6s」の2台のスマートフォンを発売。moto g8 power liteは、「moto g8」というシリーズの廉価版という位置づけで、2万800円(税込 以下同)、moto e6sは、エントリーモデルとして、1万6800円と、かなりお手頃な価格での発売となっています。
今回は、そんな2台のうち、moto g8 power liteを実際に使用し、その操作性やデザイン性をお伝えしていきます。
約2万円でトリプルカメラと大容量バッテリー搭載
先に紹介した通り、moto g8 power liteは2万800円とかなり手の届きやすい価格での販売になっています。価格が安いと、性能が不安という人のために、その使用感などを紹介していきましょう。
グラデーションカラーのボディと大画面ディスプレイ
まずは本体やディスプレイについて。ディスプレイサイズは約6.5インチで、格安モデルながら近年のトレンドである大画面をしっかりと搭載しています。映り込みが少なく、斜めから見ても画面が暗くなりにくいIPS液晶を採用しました。
解像度は1600×720と、決して高い数字ではありませんが、Web閲覧といった作業では特にストレスはありませんでした。動画視聴は、普段高解像度な映像に慣れている人は違和感を覚えるかもしれませんが、映像が粗いと感じる場面はほぼありませんでした。
特徴的なのがボディの配色です。カラーバリエーションは「ポーラブルー」と「ロイヤルブルー」の2色で、どちらも青を基調としながら、ポーラブルーが明るいオーロラのようなグラデーション、ロイヤルブルーが澄んだ夜空のような味わいの暗めのグラデーションを採用しています。
今回試したのはロイヤルブルーで、指紋がつきにくいマットな質感と、鮮やかなグラデーションカラーの美しさが印象的でした。背面中央部には指紋認証センサーも搭載されています。指紋読み取りの精度も良好で、快適に操作が行えました。
約2万円でトリプルカメラ搭載!?
moto g8 power liteの背面カメラは、1600万画素メインセンサー、200万画素マクロカメラ、200万画素深度カメラのトリプルカメラシステムを採用しています。メインカメラは、位相差オートフォーカス機能も搭載しているので、自動的に被写体にフォーカスしてくれます。
約2万円のスマートフォンにトリプルレンズを搭載し、マクロ撮影やポートレート撮影、パノラマ撮影に対応した驚きのカメラ性能を持ったスマートフォンといえますね。
試しに、いくつか撮影を行ってみました。ポートレートによる背景のぼかしや、マクロ撮影モードでも接写も問題なく行えました。
動画視聴やWeb閲覧をサクサクこなすスペック
スマートフォンの処理性能に関わるプロセッサーは、「MediaTek Helio P35」というものが搭載されています。ハイエンドモデルに搭載されているようなプロセッサーと比較すると、さすがに見劣りはしますが、Web閲覧や動画視聴などに利用する格安の端末と考えれば十分動作します。
メモリは4GBで、ストレージは64GBと、こちらは少し前のミドルレンジクラス相当の容量。普段使いであれば特に問題なく使えます。もし、写真や動画をたくさん保存したいという場合には、最大256GBのmicroSDに対応しているので、そちらを別途用意するか、クラウドサービスを有効活用しましょう。
性能を確認するために、高い処理性能が求められる、3Dアニメーションを伴ったリズムゲームをプレイしてみました。多少もたつく印象こそありますが、バックグラウンドでほかの重い処理を行っていなければ、プレイできないほどのカクつきは見られませんでした。
5000mAhの大容量バッテリーを搭載
バッテリーは、5000mAhの大容量を搭載しています。ハイエンドモデルでもこれほどの大容量バッテリーを搭載したモデルは少なく、公式HPによると1回の充電で約2日の駆動、約100時間の音楽再生、約19時間の動画視聴が可能とのことです。
また、10W急速充電にも対応しています。大きなバッテリーだけどその分充電には時間がかかる、なんて問題もありません。10W充電に対応したコードも同梱されるので、わざわざ急速充電用のコードを買い求める必要もありません。
イヤホンジャック搭載! おサイフケータイや防水は非対応
本体上部には、イヤホンジャックが搭載されています。有線イヤホンを使用しているオーディオファンにとっても嬉しい配慮ですね。
残念ながら、おサイフケータイや防水・防塵には対応していません。約2万円という低価格を実現するために仕方のない部分なので、これらの機能が絶対に必要という人は注意してください。
驚愕の2万800円スマートフォンはメインでもサブでも!?
2万800円という驚きの低価格ながら、トリプルレンズや指紋認証、大容量バッテリーを搭載したmoto g8 power lite。もちろん、低価格を実現するために削られた機能はありますが、スマートフォンでゲームなどをあまりせず、電話やメール、Web閲覧といった使い方がメインの人であれば十分な性能でしょう。
また、これだけの低価格であれば、動画視聴用や仕事用のサブ機としての運用も視野に入ってきます。仕事の電話、メールは普段とは違うスマートフォンでしたい、という人も、ぜひ試してみてください。
moto g8 power liteの詳細スペック
OS: Android 9.0
プロセッサー: MediaTek Helio P35 2.3 GHz+1.8 GHz オクタコア
ARM Cortex-A53 CPU、680 MHz IMG PowerVR GE8320 GPU
メモリ・ストレージ:4GB・64GB(外部microSD 最大256GB)
本体サイズ: 高さ約164.94mm×幅約75.76mm×厚さ約9.2mm(最薄部)
ディスプレイ: 6.5インチ、1600×720 (HD+、269ppi) IPS液晶
背面カメラ: 1600万画素(メイン、f/2.0、1.0um PDAF)、200万画素 (深度、f/2.4、1.75 um)、200万画素 (マクロ、f/2.4、1.75 um)LEDフラッシュ
インカメラ: 800万画素(f/2.0、1.12um)
バッテリー:5000mAh 10W急速充電対応
インターフェース: micro-USB (USB 2.0)、イヤホンマイクジャック、microSDスロット
その他:指紋認証対応、デュアルSIM対応