Apple公式のサポートフォーラム上で、2020年に登場したiMacの画面上にランダムに線が表示される不具合が報告されています。この不具合の原因はGPUとして採用されているAMD Radeon RX 5700 XTにある可能性が指摘されています。
2020年に登場した最新の27インチiMacでは、16GBのGDDR6メモリを搭載したAMD Radeon RX 5700 XTを選択することが可能です。これはAppleが提供する最もハイスペックな構成ですが、ユーザーから不具合が報告されています。
サポートフォーラムに投稿された内容によると、該当する構成のiMacのディスプレイ上にランダムに線が表示される不具合が起きているとのこと。以下の赤矢印部分に表示されているのが不具合で出る線。
iMacの画面上に線が出現する不具合をムービーで撮影したのが以下。
問題を報告したユーザーは、当初は高負荷のタスクを実行したことによる高熱が原因で起きるものと考えていたそうですが、実際にテストを繰り返したところ、iMacがアイドル状態の時でさえ画面に線が表示されることに気づいたそうです。CPUおよびGPUのあらゆるベンチマークを実行したものの、すべて問題はないそうですが、ディスプレイ上には謎の線が時々出現した模様。
さらに別のユーザーが調査したところ、ディスプレイ上に不自然に表示される線はiMacの初期セットアップのタイミングで出現することもあるそうで、それだけでなくAMD Radeon RX 5700 XTを搭載したすべてのPCで報告されている不具合だそうです。
Apple関連メディアの9to5Macは、「この不具合はAMD Radeon RX 5700 XTのドライバーに関連する何らかのソフトウェアに起因する問題である可能性があります。うまくいけばAMDとAppleは影響を受けるユーザーにソフトウェアを介して修正を提供するためのソリューションに迅速に取り組むことでしょう」と述べました。