ビデオ会議サービスのZoomは19日(米現地時間)、米国でのサービスにおいて、各社のスマートディスプレイにサポートを拡大すると発表しました。
対象となるのはAmazonの「Amazon Echo Show」、Facebookの「Portal」およびGoogleの「Nest Hub Max」。このうちPortal向けは9月にリリースされ、Echo ShowとNest Hub Maxでは2020年後半から利用できると予告されています。
Zoomは専用端末のZoom for Homeを発表済み。2020年8月から米国での出荷が予定されていますが、新たに他社のスマートディスプレイにも対応を広げる格好です。
各社スマートディスプレイの音声コマンドにも対応しているのがポイントで、例えばEcho ShowでZoomを利用するには、「Alexa、私のZoomミーティングに参加して」と話しかけるだけ。
またAlexaアプリでカレンダーをリンクしている場合は、ミーティングIDやパスコードを知らなくても、スケジュールされたミーティングを完全にハンズフリーで自動的に開始できます。
当初はEcho Show 8に提供され、米国のEcho Showデバイスに順次展開されるとのことです。
また、Nest Hub Maxの場合は、Zoom会議を登録しているGoogleアカウントに関連付けることで、他の予定と同じく画面上のカレンダーに表示。GoogleカレンダーとGoogleアシスタントの統合により、「Google、私のZoomミーティングに参加して」というだけで参加できます。
Facebook Portal(日本未発売)の場合も、ワンタッチで「会議に参加」機能が追加。本デバイスの特徴である、写っている人物を認識して映像を最適なアングルに調整する機能が、Zoomでも発揮されることになります。
これらの中でも注目したいのが、各社スマートディスプレイの中でも廉価なEcho Showシリーズ対応でしょう。特に5インチ画面のEcho Show 5であれば、特売時には2台で1万円を切ることも珍しくはなく、遠く離れた家族との団らんやリモート帰郷にも活用しやすそうです。記事執筆時点では米国のみ予告されていますが、日本での展開も期待したいところです。
2020-08-20 19:16:48