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コンピュータアーキテクチャの話 第441回 ASCI Redの後を継いでTop500の1位を獲得した「ASCI White」

VMTによりハードウェア効率を向上させたIBMのPOWER3

ASCI Redに続いて2000年11月版のTop500 1位の座についたのは「ASCI White」である。ASCI RedはIntel製のスパコンであったが、ASCI WhiteはIBMのPOWER3プロセサを使っている。

ASCI Whiteのコア数は8192個、POWER3のクロックは375MHzである。また、総メモリ量は6TBで、160TBのディスクがついている。

クラスタ接続を実現するSP Switchは、左側から16台のプロセサを接続し、例えば右側の16ポートで4つのフレームを相互接続すれば、64台のPOWER3 CPUを接続できる。ここで記したネットワークチップの図は最初のSP1の時代のものであり、将来的にはスケーラビリティを改善していくと書かれているので、ASCI Whiteの時代にはポート数が増えたり、伝送速度が向上している可能性もある。

より大きなネットワークを作る場合には、「Vulcanチップ」を使う。Vulcanチップは40MHzで動作し、一組のレシーバとトランスミッタの合計の通信バンド幅は40MB/sとなっている。

ASCI WhiteではVulcanチップを使って512frameを接続して8192個のPOWER3を使っていた。



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