京浜急行電鉄株式会社(以下、京急電鉄)と株式会社サムライインキュベートは、スタートアップとのオープンイノベーションにより新規事業の創出を目指す「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM(京急アクセラレータープログラム)」を手がけている。
そして、同プログラム第3期の参加企業のうち、SEQSENSE株式会社(以下、SEQSENSE)とMira Robotics株式会社(以下、Mira Robotics)の2社は、それぞれロボットの開発を行うスタートアップだ。その2社は今月12日、自社ロボットの説明とデモンストレーションを京急電鉄本社で実施した。
自律走行が可能なセキュリティロボット「SQ-2」
最初に説明とデモンストレーションを行ったのはSEQSENSEだ。同社は、自律移動型セキュリティロボット「SQ-2」を手がけている。
同ロボットの上部には魚眼レンズが搭載されており、常時360度の撮影を実現。また、3D-LiDARにより、障害物を回避しながら自律走行することができる。
SQ-2は、人手不足が深刻な巡回警備業務をサポートするロボットとして開発され、導入によって警備費用の削減を達成した事例もあるとのこと。
当日のデモンストレーションとして、SQ-2は周囲の状況を察知し、人や障害物に接触しないように自律走行した。
2本のアームを備えたアバターロボット「ugo」
続いて、Mira Roboticsがアバターロボット「ugo」を紹介。
同ロボットの特徴として、2本のアームを備えていることと、高さの調整に対応していることが挙げられる。そして、オペレーターの遠隔操作によってさまざまな動作が可能となる点もユニークだ。たとえば、エレベーターを使って階を移動したり、落とし物を拾ったりできる。
今回のデモンストレーションでは、遠隔操作による移動や巡回警備などの様子が公開されている。