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グーグルのGMSではなく、自社開発のHMSを採用。ファーウェイ「P40 lite 5G」をスマホのプロが1か月使ってわかったこと

SIMフリースマートフォン市場でファーウェイが躍進する原動力になった端末が、liteシリーズだ。同社は、PシリーズやMateシリーズ、novaシリーズといった各サブブランドの下に、それぞれliteと銘打った廉価版モデルを用意。上位モデルで培ったイメージを生かしつつ、その一部を手頃な価格で提供するというのが同社の戦略だ。実際、2019年に発売されたP30 liteは、今でも販売ランキングの上位に顔を出すほど、継続して売れ続けている。

このliteシリーズに、新たな端末が加わった。2020年6月に発売された「P40 lite 5G」がそれだ。Pシリーズのlite版は、特にコストパフォーマンスに優れていることが多く、歴代の端末がヒットを飛ばしている。2020年は、このP40 liteを2モデルに分けて展開。5Gに対応し、カメラ性能を大幅に強化したP40 lite 5Gと、4Gモデルで価格をより手頃にした「P40 lite E」の2機種を発売した。

一方で、従来のPシリーズのlite版とは、大きな違いもある。GMS(Google Mobile Service)が搭載されていないことだ。米国からの禁輸措置が取られたファーウェイは、グーグルとの取引ができなくなり、GMSを内蔵したAndroidを採用できなくなってしまった。代わりに同社は、自社でエコスシステムを推進。HMS(Huawei Mobile Services)を立ち上げ、アプリストアやAPIを用意している。ベースは同じAndroidのため、操作性などがそのままだが、使えるアプリやサービスは大きく異なる。

では、HMSを採用した国内初のP liteシリーズであるP40 lite 5Gは、実際どの程度の実力なのか。端末を自腹で購入し、約1か月間ほど5G対応のSIMカードを挿して使ってみた。ここでは、そのリアルな使用感をお届けてしていきたい。

lite版とは思えない高級感で、パフォーマンスも良好

フラッグシップモデルの廉価版に位置づけられるP40 lite 5Gだが、そのたたずまいには高級感があり、3万9800円という価格がにわかには信じられないほどだ。背面の光沢感が少々やりすぎに見える部分もあるが、フレームの金属まで同系色でまとめられており、一体感がある。



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