米Microsoftは8月3日 (現地時間)、新しいXboxのMicrosoft Storeを公表した。Xbox 360の時に行って以来の大規模なアップデートだ。デザインを刷新し、利用体験を一から完全に構築し直した。現在のストアよりも高速化し、安全で使いやすく、全く新しいアプリと呼べるようなアップデートになるという。8月5日からXbox Insiderへのロールアウトを開始し、秋に正式版をリリースする予定。
Xbox Game Barの拡充と待ち望まれる魅力的なウィジェット - 阿久津良和のWindows Weekly Report
今年のホリデーシーズンには、Microsoftが次世代ゲーム機「Xbox Series X」、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が「PlayStation 5」の発売を予定しているが、これまでの開発経緯から2社の次世代ゲーム戦略の明確な違いが指摘されている。The Vergeに掲載された「Xbox Game PassこそMicrosoftの真の次世代Xbox」という記事で、Tom Warren氏は次のように解説している。
ソニーはPS5でより伝統的な方法をとっており、独占的なゲームタイトルにフォーカスしています。Microsoftは、Xbox Game Passを市場に送り出す長期的な戦略からコンテンツに投資し、(Xbox Series Xでは)従来の次世代コンソールゲーム機の発売よりも多くの人々にリーチしようとしています。
ゲームに関心を持ち始めた人が最初に訪れるのがゲームストアであり、利用体験とコンテンツを重んじ、ゲームサービスでNetflixのような存在を目指す上で、XboxのMicrosoft Storeは重要な要素になる。
新しいMicrosoft Store on Xboxは、動作が現在のストアの2倍以上も高速になる。2秒以内に起動し、コンテンツも速やかにページにロードされて快適にブラウズできる。Game Pass時代を見据えて、全てのユーザーが目的のコンテンツを直感的に見つけられるように、ナビゲーションの仕組みや検索機能を見直した。例えば、検索でゲームを探しながらオートプレイでトレーラーをチェック可能。コンテンツを掘り下げていかなくても、気になったゲームの詳しい情報を得られるようにデザインしている。様々なエディションの違い、セール価格や特典などが分かりやすく、またユーザーの要望に応えて簡単にウイッシュリストにゲームを追加し、必要な時に素早くリストを呼び出せるようにした。以前見つけて気になったままウイッシュリストに入れ忘れてしまったゲームがあっても、「Recently viewed」というセクションで確認できる。
新しいストアでは、コンテンツをブラウズするためにサインインを求める。それによって表示されるコンテンツをパーソナライズし、パレンタルコントロールを適切に機能させる。例えば、保護者が8歳の子供に適した設定にした場合、コンテンツのフィルタリングだけではなく、検索やストア全体のあらゆるブラウジングにも適用され、子供が使用している時に不適切なコンテンツが表示されることはない。これは複数のユーザーがサインインしている状態でも適切に機能するという。