ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ
BluetoothやUSB Type-Cにも対応、さらなる進化を遂げた最高峰のキーボード~PFU「HHKB Professional HYBRID Type-S」レビュー
かつては1万円や2万円が当たり前だったPC用のキーボードも、この四半世紀で低価格化が進み、いまや店頭でフルキーボードを購入するにも、1,000~2,000円あれば十分です。もっともそれらのキーボードは、かつて高級品だったキーボードを知るユーザーから見ると、キータッチなどに不満があることも少なくありません。
かつての古き良き時代のキーボードの重厚な打鍵感を継承しつつ、BluetoothやUSB Type-Cなど最新のテクノロジに対応させたのが、PFUのHHKBこと「Happy Hacking Keyboard」です。今回はメーカーから借用したサンプルを試してみました。
今回は「日本語配列/白」のモデルを使用。かなの刻印はありません
背面。単三電池のボックス(後述)が特徴です。左側には電源ボタンがあります
高さは好みに合わせて3段階(標準+スタンド高・低)で調整できます
本製品の特徴は、なんといってもそのキータッチです。高級品だった頃のキーボードを彷彿とさせる立体的なキー形状と深いキーストロークは、長時間の打鍵でも疲れず、的確な操作が行えます。テキスト入力の多いユーザーにはもってこいの製品です。
この特徴だけであれば、以前紹介した東プレ「REALFORCE」シリーズなどほかの選択肢もありますが、本製品の大きな特徴は、キー数をギリギリまで減らしたコンパクトなボディです。
テンキーがないのはもちろんのこと、重複するキーを極限まで削り、コンパクトなサイズにまとめたことで、端のキーまで指が届きやすく、また省スペースでの作業にもうってつけです。また厚みはややあるとはいえ、バッグの中に入れての持ち歩きも容易になっています。